表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
155/246

『獣王』VS『震界』 その2

〈三人称視点〉


 モートゥは、ガツクの拳を受け止め、そのまま、ガツクの腹を殴った。


「グッ……ハッ……」


「フハハ、動きが大きすぎて、隙だらけだぞ?」


 モートゥは、うずくまるガツクを見下ろしながら嘲るような口調でそう言った。


「そう……かよ!!!」


 ガツクは、勢いよく起き上がり、そのままモートゥの頭に蹴りを入れた。


 モートゥは、それを平然と受け止めた。


 しかし、ガツクは、不敵に笑い、


「『獣化』……『脚』!!!」


 そう叫んだ。


 次の瞬間、ガツクの脚が獅子のものへと変わった。


 そして、一瞬だけ驚いたモートゥの隙を見逃さず、そのまま、モートゥを蹴り飛ばした。


 しかし、モートゥは、ガツクの予想よりも吹き飛ぶ距離は短く、ダメージもそこまでなかった。


「そうだった、そうだった。獣人には『獣化』があったな」


 モートゥは、そう言って起き上がり、次の瞬間には、ガツクの目の前に居た。


 そして、そのままガツクを殴り飛ばした。


 ガツクは、大きく吹き飛び、街の建物に激突した。


 そこには、まだ逃げ遅れた獣人が居た。


 獣人たちは傷を負ったガツクを不安そうに見た目、どうしたら良いのか分からず狼狽えた。


 ガツクは、そんな獣人たちに


「俺のことはどうでも良いから、早くこの場から逃げることだけを考えろ!」


 そう叫び、またモートゥに向かって行った。


「王は守るものが多くて大変そうだな?」


 モートゥがそう言うと、


「そうだな……だから、もう……使う覚悟を決めた」


 ガツクはそうそう言った。


「使う?」


「『真姿解放』!!!」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ