ボス戦
ダンジョンに入ってから、体感で1ヶ月ぐらい経った。
もう古代大鬼は見飽きた。
100体以上倒してる。
それなのに、レベルは、まだ19だ。
まぁ、これでも古代大鬼のレベル500ぐらいは簡単に倒せるんだけど。
そして今、オレは、巨大な門の前にいる。
多分、ボス部屋だ。
ボスはなんだろう。
ギイイイイイイ
門は、押すと簡単に開いた。
真っ暗だ。
暗視あるから関係ないけど。
「グギイオオオオオオオオオオオオ!!!!!」
おそらくボスである魔物の雄叫びが上がる。
魔物は、古代大鬼に似ているが、それよりはるかにデカかった。
鑑定してみると、
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名前:なし
種族:特異体古代大鬼
職業:破滅ヲ齎ス者
レベル:1028
スキルの鑑定に失敗しました。
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特異体?
今までは見たことない。
それに、スキルの鑑定に失敗か。
今は、普通の古代大鬼なら見れるんだけどな。
まあいい。
コイツを倒せば、レベルも上がりそうだ。
「さぁ勝負だ!!!」
ドゴオオオオオオオ!!!!!
気がついたら、特異体古代大鬼の拳がオレの目の前にあった。
とっさに金属性妖術で壁を作ったけど。
コイツ、予想以上に早い。
なら!
「『妖術:縛鎖の土』」
土で鎖を作り、動きを止める!
「グ!グアオオオオオオ!!!」
少しは動きを止められたようだ。
特異体古代大鬼はもがいている。
今がチャンスだ!
「『狐火』!!!!!」
青白い巨大な炎がオレの手から溢れる。
狐火は妖力の消費が妖術よりも大きいけど、その分威力も高い。
そして、その火は、オレが消えろと命じるまで消えない!
「どうだ!?」
ブチブチブチ!!!
「拘束が解けた!?」
ドゴンンンンンン!!!!!
また拳をくり出してきた。
燃えてんだぞ?
クソッ!
でも、確実にダメージは入っている。
「『妖術:斬撃の刃雨』!!!!!」
特異体古代大鬼の頭上に金属性の妖術で大量の刃を出現させて、落下させる!
ズシャズシャズシャズシャズシャ!!!!!
「グギャアアアアアアーーーーー!!!!!」
ドオオンン!
特異体古代大鬼が音を立てて倒れる。
でもまだ生きてる。
よし、やっぱりコイツも、他の古代大鬼と同じように斬撃に弱い!
水刃も試してみたいけど、火が消えたら元も子もないから金属性を使う。
特異体古代大鬼が起き上がった。
「さぁ、続きをやろうぜ特異体!」