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復讐 その4

 勇者(ゴミ)たちがオレに一斉攻撃を始めてから数分が経ち、オレの周りには大量の倒れ伏す勇者たちがいた。


 勇者たちの表情には既に恐怖しかなくなっていた。


 絶望まで後少しかな?


「さて、それじゃこの後は何をしようかな?拷問がいいかな?どう?勇者(腐った性根のゴミカス)共?」


 オレがそう言うと、


「ま、待ってくれ!もう十分だろ!?俺たちはこんなにボロボロなんだぞ!?」


 勇者の1人がそう言い出し、それに呼応するように他の勇者たちも声を上げ始め……


「そうだ!もうやめてくれ!」


「なんでここまでできるんだよ!この人でなし!」


 人でなし?


「性根が腐ってるのはお前のほうだろ!」


 性根が腐ってる?


「いじめてたのは悪かった!でも、これはやりすぎだろ!」


 やりすぎ……?


「それに、あんなの遊びの範疇だろ!」


 遊び?


「何が?」


「お前をいじめてたことだよ!」


 遊び……、そう……


 オレの机に落書きしたのも……


 オレの物を勝手に捨てたのも……


 オレから金を巻き上げたのも……


 オレを罵ったのも……


 冬にオレに水をかけて風邪をひかせたのも……


 オレに汚泥を食わせたのも……


 両親の形見をオレの目の前で燃やして見せたのも……


 オレに暴力を振るったのも……


 オレを殺したのも……


 全部……全部……


 遊び?


 ふーん。


 そう。


「うん。よーく分かったよ」


 オレは笑顔で勇者たちに声をかけた。


 勇者たちはオレが自分たちの言い分を理解したと思ったのか笑みを浮かべた。


 勘違いするなよ。


「まだまだまだまだまだまだまだまだまだまだ全っっっっっっっっ然……生温(なまぬる)かったね」

 


 

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― 新着の感想 ―
[良い点]  すげえな、ヘイト足りないと思ってたけど普通に補填された。
[一言] いじめっ子は常に、自分には無実がある、または誰かを傷つける権利があると考えています。 人々が反撃するとき、彼らは嫌悪感の犠牲者であるふりをします。
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