古代大鬼戦
ドゴオオオオンンン!!!
古代大鬼の拳がさっきまでオレがいたところに激突した。
間一髪でオレは避けることができたけど、避けなきゃこれ死んでたかもな。いくらこの服がすごくても。
「『妖術:金剛の鉄拳』!!!」
ドゴオン!!!
オレは、金属性の妖術で巨大な拳を作り出し、古代大鬼を殴った。
砕けたのは、オレの術だった。
硬ってーなコイツ!
金でダメなら多分土属性の術もダメージを与えられないだろう。
「次はこれでどうだ!?『妖術:水刃連射』!!!」
いくつもの水の刃が古代大鬼に向かって飛ぶ。
ブシャァ!!!
水刃が当たった箇所が切れた。
そうか!
コイツ、斬撃に弱いのか!
なら!
「『妖術:水刃連射』!!!!!」
さっきよりも多い水刃が古代大鬼に飛ぶ。
ブシャブシャブシャブシャブシャ!!!
やった!
首は特に硬いらしく、切れなかったけど、これなら倒せそうだ!
……………………………
………………
………
あれからどれぐらい時間が経ったのだろう?
コイツ、タフすぎる。
もう身体中切り傷だらけでそろそろ血がなくなって死んでもいいころなのに、まだ生きてやがる。
だけど、もうすぐのはずだ。
段々、攻撃が弱くなってきてる。
今までアイツが殴ったところはクレーターができてたのに今は、できてない。
「『妖術:水刃連射』」
これで終わるはず!
ブシャブシャブシャ!!!!!
ドゴオンンンンン!!!
古代大鬼が倒れて土煙が上がった。
〈古代大鬼の討伐を確認〉
〈レベルが12に上昇しました〉
やった。
勝った。
「よっしゃーーーーーーー!!!!!」
オレは、前世も含めて、初めて勝利を経験した。
古代大鬼について
斬撃に弱いと言っても、古代大鬼を斬ることは、普通できません。主人公が規格外なだけです。