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21話 ドリームチーム

 ◆◇◆◇◆◇


「成程な。要するに、リキが悪いという事か」

「いやいやおかしいだろ!?」


 若干、ビクビクしながらもことの顛末を語ったリキさんに、ヴァンは「お前が悪い」と結論を突き付けていた。


 ぎゃあぎゃあと納得の出来ない結論に、リキさんが反論を始めようとするが真面に相手をされる訳もなく、置いてきぼりにヴァンの視線はラバンさんへと向いた。


「とはいえ、殿下について思うところはありますが────」


 相手が王子殿下だからだろう。

 公式の場でないとはいえ、言葉選びに細心の注意を払った結果、ヴァンは若干言葉を探しあぐねているようだった。


 ただそれも一瞬。

 しかし、その一瞬の言い淀みにラバンさんは反応し、首を傾げた。


「……何故だ? 別に、好いてる相手とはいえ婚約者という訳でもあるまい。ならば、私が茶に誘っても「ノアは俺の正式な婚約者ですよ、殿下」……む。成程。私が知らなかっただけで関係が進んでいたという事か。ならば、確かに拙かったな」


 本来、縁談というものは両家の承認やら、周囲への披露など、色々と段取りがあるのだが、究極、お互いの御家の当主が承認すればそれは正式な縁談である。


 エスターク公爵家で起きたあの騒動には、私の両親もいた。

 お姉様が色々とやらかした事。

 加えて、爵位が上な────それも公爵家相手に逆らう勇気も、そうする事で得られるメリットも皆無という事もあり、言われるがままに両親が承認していたのは記憶に新しい。


 書面の記入も本当に一瞬であった。


「ならば、ヴァン・エスタークも共にどうだ? であれば問題あるまい?」


 ────……この期に及んでまだ誘うのかと、ラバンさんの面の皮の厚さには驚愕を禁じ得ない。

 そこまで自分の欲求に正直になれるのはある意味、清々しくもあった。


「……まぁ、それなら構いませんが。ですが、その話はまた追々いたしましょう。今は、この状況をどうにかする事の方が先でしょう」

「確かにその通りよな。が、どうにかするにしても手掛かりがない」

「……そうだぜ、ヴァン。お前は知らねえだろうが、この場所全体にエネルギーを吸収する仕掛けが組み込まれてやがる。魔法や魔導具、精霊術の助け抜きにどうやって打破」


 ────すんだよ。と言い掛けたところで、リキさんの言葉が不自然に止まった。


 理由は、発言の途中で遮るようにヴァンが手を伸ばしたから。


「それについてなんだが、気になる話を聞いた」

「……気になる話だあ?」

「入口に細工をしようとしたんだが、案の定、人がいた。そこで、興味深い話を聞いた」


 封鎖をされているほどだ。

 厳重に鍵をしていようと、念には念をと警備の人員を割く事になんら違和感はない。


「曰く、〝大図書館〟の封鎖を願い出たのはレオン・アルバレスであったらしい。それも、一連の騒動が起きる前から、一部の教師や司書に相談をしていたようだ」

「……ふむ?」


 ヴァンの言葉を耳にして、ラバンさんの片眉がぴくりと跳ねる。


 それもその筈。


 ヴァンの発言は、色々と可笑しい。


 その前提で話を進めるならば、レオンは事前に帝国の試みを知っていた事になる。

 そして、目的を考えれば〝大図書館〟を封鎖する理由が思い浮かばない。

 寧ろ、開放し続けるように働きかけるべきだ。


 なのに何故、封鎖を願い出ていた……?


「俺も初めは意味が分からなかった。が、こいつの話をふと思い出した」


 こいつ呼ばわりされるリキさん。


 ……何か言ってたっけ。


「レオン・アルバレスが、今回の一件に関与するような性格をしていない、というやつだ」

「……あ」

「それを踏まえると、実に都合の良い予想になるが────レオン・アルバレスは止めたかったんじゃないのか」

「今回の一件を、か。確かに、でなければその行動に説明がつかなくなろう。ただ、そう決めつけるのは危険極まりない。せめて、他に何か納得出来るだけの材料があれば」


 何かを思いついたのか。

 発言を途中で打ち切って、ラバンさんは視線をリキさんへと向ける。


「ヴァン・エスタークの言を聞く限り、貴公、レオン・アルバレスと仲が良いのか。何故?」


 確かに、言われてもみれば接点らしい接点が思い浮かばない。

 けども、リキさんは彼を庇っていた。


 少なくとも友人程度の付き合いがなければそんな事はしないだろう。


「……あぁ、えと。それは、その。ちょいと話す機会が何度かありましてね。魔導具の製作で、〝大図書館〟に赴く機会が多かったんですよ。その時に、頻繁に顔を合わせてましてね。色々と親切にして貰ったというか」


 魔法の構築には勿論、魔導具の製作にも膨大な知識が必要とされる。

 既存の物を上回る何かを作る場合、それは不可欠だ。故に〝大図書館〟はお誂え向きの場所であったのだろう。


「変わった奴でしたよ。でも、良い奴でした。裏表がないって言うのか。兎に角、嘘が下手なやつで、人を騙す事には絶望的に向いてない性格をしてましたよ。それと、〝ど〟が付くほどのお人好し。将来、多くの人を助けられる人間になりたいって言って治癒魔法を〝大図書館〟に四六時中篭って勉強してるようなやつですから」


 庇った理由は、そういう事情があったからと教えてくれる。

 だが、経緯は兎も角、何かを知っていたのだろう。それで行動を起こした。

 そして現在、失踪をしている、と。


 色々と事情を把握出来はしたが、結局手詰まりな状況へと戻ってきてしまう。


「……ただ、その張本人は不在で……そもそも、おれらもその仲間入りをしちまってるんですがね」

「ふむ。リキ・マグノリア。貴公の話を信じるならば、レオン・アルバレスは善人という事で問題ないのだな?」

「少なくとも、俺の見る限りでは」

「で、ヴァン・エスタークの話によれば、それを防ぐ為に奔走していた、と。ならば、これからの動きは決まったようなものだな」

「へ?」


 ……もしかしなくても、ラバンさんはレオンさんを探すつもりなのだろうか。


 そう思った私の予想は次の瞬間、的外れであったと思い知らされる。


「そこまでする人間ならば、何らかの保険を残している可能性が高かろう。勿論、リキ・マグノリアの人を見る目が曇っていなければの話だが。という訳で、リキ・マグノリア。レオン・アルバレスが入り浸っていた場所に案内をしてくれ」

「いやいやいや! ここは最早別空間なんだから、本来の〝大図書館〟とは隔離されて────」


 だからその行動に意味はないと言おうとしたであろうリキさんは、言葉を止めた。

 理由は恐らく、そんな初歩的な事を知識欲の塊のような人が────一日近くこの場所を彷徨っていた人間が気づかないものだろうかという疑問故。


「────……そうかよ。繋がってんのか。ならさしずめ、おれ達が隔離されたというより、隔離されていた〝大図書館〟そのものにおれ達が足を踏み入れただけって事か」


 何一つとして疑っていないラバンさんの表情を前に、意見を覆す。


 それだけの信頼関係があるのだろう。


「確かに、そういう事なら殿下の提案には一理ある。あのお人好しの事だ。保険の一つや二つ、残していても不思議じゃない」


 やる事は決まった。


 理解した私は、話を聞きながらも動かしていた手を止める。

 組み込まれた魔法陣を割り出す為に考えを巡らせていたのだが、無駄骨だったなと思う私に、何を思ってかラバンさんが一冊の本を差し出した。


「……ぇっと」

「忘れないうちにこれに書き写しておいてくれ。恐らくだが、必要になる筈だから」


 本の白紙のページを使えという事なのだろうけど、若干の抵抗があった。

 床はまだどうにかなるけど、本に直接書き込んではどうにもならない。


「気にするな。これは所詮、高尚に書き綴っただけの紙の束だ。私にはその発想力の方がずっと価値のある物に見える。故、問題はなかろう。だが、それでも気になるというなら、私達を助ける為と思って今は目を瞑ってくれ、としか言いようがないな」


 私の心情を見透かしたのだろう。

 気を遣ったであろうラバンさんの言葉が私に届いた。


「……わかりました」

「問題があれば私が責任をもって庇う。もっとも、紙の本の一つや二つ、燃やしてしまえばバレようもないのだがな」


 かなり危ない発言のように思えたが、リキさんが特にこれといった反応を見せてないあたり、これがデフォルトなのだろう。


 放蕩王子呼ばわりされてる理由がよく分かったような気がした。


「しかし、この構築式────魔法の基礎に精霊術の配列を考慮して考えているのか。全く土台が異なる二つを当然のように合わせて考えられるその発想力。ふむ、やはり興味深いな」


 そして、一瞬で看破してしまう知識力。


「もし、ヴァン・エスタークとの関係が破談になった時は是非とも私の下に来るが「殿下?」……じ、冗談だ」


 縁起でもない事を言うなと、言葉に込められた圧を理解したラバンさんが、「……場を和ませようと思ってだな」などと苦し紛れの言い訳をしていた。


 きっと彼はいい意味で欲に素直な人間なのだろう。人の悪意にそれなりに触れてきた私だから、そういう人は珍しくて────不思議と嫌いではなかった。





「……でも、本当にこんなところに手がかりが────あったわ(、、、、)


 レオン・アルバレスがよく赴いていた場所。

 迷いのない歩調で向かった先、ここからどれだけ時間を要するのやらと思った刹那、あまりにも呆気なくリキさんが手掛かりを見つけていた。


 手にしたそれは、治癒魔法についての本が並ぶ本棚の中で明らかに浮いていた。


「でも、こりゃ」


 言葉が止まる。

 リキさんの顔は引き攣っていた。


『────禁術に関する、本。折り目がついてるページには……〝吸魔の陣〟か。確かに、それなら納得はいく。ただ、幾らか改良をされてるみたいだけど』


 知識として知っていた素振りを見せるハクが、気付けなかった理由を口にする。


「……そうまでして〝聖遺物〟を利用しようとする意味が分からねえ。そもそも、連中の目的はなんだ? 〝聖遺物〟ってのは、具体的に何なんだ?」


 禁術と呼ばれる外法に手を出し、ここまでの労力を費やして行う理由が見えないとリキさんは言う。

 最低限の知識こそ持ち得ているが、詳しい事は知らないのだろう。

 そんな彼に対して、ハクは淡々と答える。


『〝聖遺物〟は、聖者が残した遺物だよ。でも、それだけなら労力を費やしてまで得ようとする理由はなかったと思う。ただ、聖者と呼ばれた人間が、如何にして聖者と呼ばれたかが問題なんだよ。彼らが生きていた時代は、今から千年近く前』

「戦争が絶えなかった動乱の時代に、聖者と崇められる程の功績を残した人間の遺物だ。現存する魔導具や魔法とは比較にならない効果を有しているのだろうよ。それこそ、国の一つや二つ、どうにか出来る程度には。恐らく、その為に我が国の何かが必要だったのだろう。だからこれ幸いと政争に介入してきた。兄上はまんまとそれに利用された訳だ」


 ハクの言葉にラバンさんが続いた。


 どこで〝聖遺物〟の情報を入手したのかは兎も角、確かなのは利用されたという事実だけ。


「……正直、兄上に関してはざまあないなとしか思えないのだが……それを差し引いても、一応は私の国でもある。掻き乱してくれた礼はせねばならん」


 もしかすると、私のように兄弟の関係はあまり良いものではなかったのかもしれない。

 しかしだ。

 こうして話している間も、この空間にいる限り魔力といったエネルギーが吸われ続けている。


「という訳でだ」


 そして、私の肩にラバンさんの手が置かれた。


「連中の鼻を明かしてやろうと思う」

「……いや、それは難しいんじゃ」


 得られた手掛かりは、〝吸魔の陣〟と呼ばれる禁術が使われていることくらい。

 精々、一歩前進したかなと思える程度。


「そうでもないさ。貴公なら分かるだろう? ヴァン・エスターク。そもそも、ここは何処で。誰の(、、)テリトリーだ?」

「……あぁ、そうか。確かにそういう事なら、絞り込めますね」

「え? え? え? 分からないの私だけ?」


 全く事情が見えて来ない私に気を遣って、首肯を返してからヴァンが教えてくれる。


「ここは、天下の〝魔法学園〟にして、『魔女』と呼ばれる人間が学園長を務める場所。少なくとも、一連の暴挙を『魔女』は黙認しないだろう。ならば必然、『魔女』が気付けない仕掛けを施されていたと考えるべきだろう」


 魔法のエキスパートが気付けない仕掛けに心当たりは────ある。


 そして、そこに組み込まれた魔法式がどういった構築をされているか。

 それについての予想も既に先程大方、終わらせていた。


 ……ほんとだ。本当に必要になった。


 気がつくと同時、ラバンさんの手は私の肩から離れていた。私の発想が必要になると強調したかったのだろう。


「タネが分かれば後は簡単だ。魔法陣を弄る際、一番気を付けなければならない事は暴発だが、生憎私達は何の魔法陣が組み込まれているか。その凡その検討がついている状態にある」


 断定する事は誉められたものではないが、この状況を考えれば殆ど確定しているようなもの。


 成る程確かに、ラバンさんの言う通りだ。


 さっきまでは変人とか思っちゃってたけど、頭の回転の速さといい、凄い人なのだろう。

 ……だけどふと思う。


 どうしてラバンさんは〝大図書館〟にいたのだろうか。

 もしかして、なんだかんだとお兄さんが心配になったから、とか。

 国の為にとか、そういった理由で先走ったからとかなのだろうか。


 ……だとしたら私、さっきからすごい失礼な事を、


「さてさて。謎めいた〝大図書館〟に隠された〝聖遺物〟。実に知識欲を唆られる。嗚呼、一体何が隠されてるのだろうか。何を隠してるのだろうか。あの『魔女』が隠していたものだ。生半可なものではあるまい。何より、あの『魔女』に貸しを作れるのも大きい。見返りに何を要求してやろうか。考えるだけでもゾクゾクする」


 悪人もびっくりな笑みを浮かべていたラバンさんの横顔と、呟きを耳にした私は考えるのをやめた。


 うん。世の中には知らない方がいい事もあるもんね。うん。そういう事にしておこう。


「まぁ、本来であれば、『魔女』の目すらも掻い潜った禁術を壊すという事すら無謀極まりない訳なのだが……不幸中の幸いにもここにはタレントが揃っている。一番の鬼門であった〝精霊術〟の使い手及び知識を持っている人物もここに居る」


 滅茶苦茶私を戦力として数えているラバンさんに、新米も新米な精霊術師の私には荷が重すぎる。

 そう言おうとしたけど、すんでのところで取りやめた。


 私が無理と言ったら、じゃあその代わりは?

 いないのなら、失踪した生徒達は見捨てるしかなくなる。


 だから、私はその事実を理解して今だけは弱音は吐かないでおこう。そう決める。


『逃げ出すなら多分、今が最後のチャンスだよ?』


 こっそりとハクが言ってくる。

 流石に付き合いの長い相棒なだけあって、私の内心など見透かされていた。


「……まぁ、乗りかかった船だし────っていうのは建前で。すっごい不謹慎な事を言っていい?」

『いいよ』

「何というか、少しだけ楽しいんだよね」

『それはまた、不謹慎だね』

「だから先に言ったじゃん」


 楽しいのは勿論、多くの人が巻き込まれて騒動になっているこの状況がではない。

 そこまで頭のおかしな人間になったつもりは毛頭ない。


 楽しいのは、こんなにも遠慮なく話せる人達に囲まれてるこの状況が、だった。

 嫌悪感を剥き出しにする訳でもなく、ありのまま、私と接してくれてる人達に囲まれたこの状況。


 もし、学園に通って友達が出来て。

 そんな日常を享受していたなら、丁度、こんな感じだったのではないか。


 事態はかなり深刻だけれど、私はそんな事を思ってしまっていた。


 尤も、王子様と公爵家の跡取りの二人を友達扱いするのは不敬極まりない気がするけども。


「で、多分、私がやらないとしてもみんなはやると思う」


 それは、貴族としての義務ゆえに。


 貴族らしさとは縁遠く、寧ろ貴族の地位をぶん投げて何処かに捨て去ろうとした私に、その理論は通じない。

 恥も、罪悪感もなく逃げ出せる。


 でも。


「私、リキさんやラバンさんの事は嫌いじゃないから。だから、手伝おうと思う。怪我とか出来るだけして欲しくないし」


 逃げ出す方法はあるかもしれない。

 寧ろ、その方法の方がリスクはないかもしれない。

 だとしても、そういう理由で私は頑張ろうと思う。そう伝えると────笑われた。

 でも、その笑いは嘲笑うとかじゃなくて、もっと優しさに包まれた笑いだった。


 お前ならそう言うよなって、全てを理解した上での優しい笑い声。


「……まあ、ノアの事は俺が守るから心配するな」


 何処から私とハクの会話を聞いていたのか、ヴァンが話に混ざる。


「背中任せた。代わりに、ヴァンの背中は今度こそ私がちゃんと守ってあげる」

「頼もしいな」

「でしょ」


 冗談っぽく言葉を返す。

 色々と気が楽になったような気がした。


 そんな私達のやり取りを前に、不安から話し合っているとでも思ったのか。

 へらへらと笑いながら鼻高々にリキさんが近寄ってくる。


「なぁに、心配する必要は微塵もねえよ。魔法師のエスターク公爵家に、魔導具のマグノリア。知識お化けの殿下に、恐らくノーレッド王国(うち)で唯一の精霊術師。計四人のドリームチームだ。失敗する未来が全く見えねえ。それに、何かあってもこの天才魔導具師であるおれが、助けてやるからよ」

「……言うようになったな」

「当たり前だろ、ヴァン。おれはマグノリアだぞ。たとえ父上だろうと、魔導具と魔法式を弄ることだけは負ける気はねえよ」

「成る程。ならば、ロヴレンだろうと、おれの足下にすら及ばん。さっさと天才のおれに家督を寄越しやがれ────そう言っていたとロヴレンに伝えておこう」

「殿下ぁ!? ち、ちょ、それは捏造過ぎる!! 流石に冗談、ですよね? 冗談じゃねえと、冗談じゃ済まねえ話になってくるんですけど!? 殿下の大事な大事な友人が一人まじで消えることになるんですけどぉ!?」


 必死にラバンさんから「冗談だ」という一言を聞き出そうとするリキさんとは裏腹に、ラバンさんはちっとも気にした様子はなかった。


「という訳で、場の空気も和んだところで手始めに、この邪魔臭い仕掛けを壊してやるとでもしようか」

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