第2話 パーティボーナスで超レベルアップ
大聖女メア。
白銀の髪をなびかせる少女。
おっぱいも大きくて修道服のせいか、ぱつんぱつんもむっちむっち。どうして、そんなピチピチの服なんだかね。
「まず教えてくれ。俺は君を助けたのか?」
「はい、助けましたけど……だからお礼をしたんです」
う~ん、確かに地面にはギルドメンバーが転がっていた。死んではいないようだけど、気絶はしていた。俺が倒した? どうやって?
「まあいい、そういう事にしておく。メア、お前は俺の味方って事でいいだな」
「はいっ。わたくしはメア。サザンクロス帝国の大聖女です」
「帝国の大聖女か。本当に実在したとはな」
「本物です!」
本物だろうな。
こんな『パーティボーナス』なんてスキルは聞いた事がないし、この子がくれたものだろう。なら、この力を使って成り上がってやるッ!!
最弱と散々馬鹿にしてきたヤツ等にギャフンと言わせてやる。そうだ、これはチャンスだ。この子がくれた最大のチャンス。この機を逃したら、俺は一生後悔するだろう。
あのギルドが血涙するくらいに悔しがらせてやる。
「分かった。メア、君を信じよう」
「ありがとうございます、イーサンさん」
「それ、言い辛いだろう。呼び捨てでいいよ」
「では、イーサン様」
「なるほど、それいいな」
俺はメアの頭を撫でた。
「えへへ♪ じゃあ、狩りをしましょーか」
「そうだな、さくっとレベルアップしてやろう。メア、お前は回復魔法とか使えるのか?」
「はい、ヒールくらいはできます!」
「そうか。じゃあ回復アイテムいらずで高効率が叩き出せるな。まずは俺達だけで頑張って、仲間も増やしていこう」
「了解です!!」
こうして、俺とメアの『パーティボーナス』による地獄のレベリングが始まった。
「うおおおおおおおおおおおおおお!!」
①周辺スライムを狩りつくした!
②村を襲っているゴブリンを狩りつくした!
③街を襲っているオークをぶっ倒した!
④川で溺れているゴーレムを倒した!
⑤峡谷にいるボスドラゴンを粉砕した!
以上、討伐完了。
俺もメアもレベルカンスト。
パーティランクが『S級』にアップ。
アイテムや装備が一気に充実。
お金もざっくざっく。
一億ベスを入手。
当分遊んで暮らせる。
これで後は仲間をひとり、ふたり増やすだけ。一度、サザンクロス帝国に戻り、パーティ面接でもするかー!