第11話 叛逆の勇者
次の日、宿屋スターロードを出て俺たちはダンジョンへ向かった。俺、メア、アイリーンの三人パーティでレベリングだ。もちろん最強のギフト『パーティボーナス』を駆使して一気にカンストを目指す。
「よ~し、準備はいいな。メア、アイリーン」
「朝食もばっちり戴きましたし、わたしは大丈夫ですっ」
元気に返事をするメア。
問題なさそうだな。
「私も問題ないです! これから本格的なパーティが始まるのですね。楽しみです」
アイリーンは学生ゆえか、こういうパーティは初らしい。なんだか初々しいというか、本当に見習いなんだなって思った。でも、根性はあるし育成が楽しみだな。
草原フィールドを抜け、荒野フィールドへ。そこにいるレッドスネイクを狩っていく。こいつがそこそこ強く、経験値も高い。レアアイテムも落とす蛇だった。
「俺の剣で一気に狩っていく」
「もしかして先生のあの折れてしまう剣ですか?」
「そうだよ、アイリーン。俺のは強すぎるが故に折れてしまうんだけどね。おっと、蛇のおでましだ」
にょろにょろ向かて来やがって。
剣を抜きどんどん倒していく。
ただし、剣は折れる。
折れるが範囲攻撃のスキル『シャインブレイド』が爆発的に広がっていく。おかげで蛇は数を減らす。パーティボーナスによる経験値がどんどん入って、俺とメアはともかくアイリーンがバンバンレベルアップしていった。
気持ちい程に上がっていくな!
「わぁ、わぁ、すご……こんなレベルアップ初めてです」
「イーサン様の力は本物ですよ、アイリーン様」
「うん、メアちゃんの言う通りです! こんな簡単にレベルアップできるものなのですね~。魔法スキルも一気に増えました」
どうやらいい感じにレベルが上がっているらしいな。レベルが上がればその分、ステータスも上昇。スキルも習得できるようになる。
◆
その後、アイリーンを最強クラスに引き上げた。ここまでたった半日。
「こんなもんだろ」
「……」
「どうした、アイリーン」
「あまりに強くなりすぎて実感ないといいますか、学生でこの強さはありえないです……。飛び級した気分ですよぉ」
がくがく震えるアイリーン。
そういえば、普通の学生はスキルが多くても三個あれば良い方だ。そんなレベルなのだが、今のアイリーンにはスキルが十三個もあった。それほどレベルアップしたのだ。
ついに最強のパーティを手に入れた俺。
大聖女と魔法使い見習いと共に各地を巡った。その道中、そいつと出逢った。
かつて帝国を守る為に活躍したという『勇者』だ。だが、現在は帝国どころか人類を裏切っていた。叛逆勇者として有名であり、その名をファクトと言った。
だが、そいつはもう俺の敵でもなかった。
出会た早々に剣の一撃を与え、勇者を倒した。帝国に裏切りの勇者を差し出すと皇帝が喜び、俺に『領地』をくれた。
「マジィ~!? 領地とか、やべぇな。俺貴族じゃん」
「やりましたね、イーサン様!」
「凄いです、先生~尊敬しますぅ」
二人から抱き着かれ、俺は最高の瞬間を迎えていた。俺は領地に入り散々俺色に再開発しまくり理想郷を作り上げた。
今は、スローライフを始めている。
ここまでとさせて頂きます。
今後リメイクをするかもしれません。続きが気になるという方は評価やブクマ等していただけたら幸いです。




