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隠遁の交易商 The Ên Sôph Saga ―Episode V―  作者: 正気(しょうき)
第一章『辺境の経済協定』編
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第18話 おっさん、ぶん殴られる

 地方都市マガフの北区画――その裏路地の奥まったところに店舗を構える古書店【メジェド書店】。この辺りは所謂、貧民窟でもあり、治安は良くない。


 メジェド書店まで向かう途中でも、水煙管で怪しげな薬を吸引している虚ろな目をした痩せ細った男女、短剣や片手剣を腰にぶら下げたあからさまに暴漢の出立ちをした集団など(当人らは自警団を名乗っているらしいが)……堕落と退廃、暴力に満ちた住民らをそこかしこで見かけた。


 それだけではない。廃材で歪に建てた小屋や、路頭で生活している子どもたちも、ちらほらと見かける。

 現実が、あらゆる虚飾が馬鹿馬鹿しくなる、紛れもない人類社会の現実が……こういった場所にすべて詰まっているのだ。

 どこまでいっても、どんな綺麗事をほざこうと、経済が、格差が人類社会を動かす以上、必ず『選ばれなかった人間』が存在する。


 その写し鏡が、貧困窟だ。


 冷酷だろうか、俺は? この景色を当たり前に捉えて、限界や摂理といった言葉で茶を濁し、足を止めずに歩き去る俺は。


 答えはある。答えたくないだけだ。誰も皆。


**


 掏摸スリを仕掛けてこようとした奴が5人ほどいたが、小石の詰まった布袋を硬貨の代わりに盗らせた。


 だが、いつものことながらメジェド書店がある路地近隣には――そういった貧民窟の住人たちがいない。その理由は察しているが……()()()ちゃんと聞いたことはない。


 途中、尾行されていないかどうか確認するためさり気なくランダムなタイミングで後方を探ってみたが、あからさまな強盗か恐喝目的の人間以外は特に尾けて来なかった。


 そして、そいつらは当然、尾けてくるだけで終わらなかった――書店の前に到着する少し前の出来事だ。


**


「待ちな、おっさん」


 襤褸を纏って目立たないようにはしていたんだがな。平民街とは違う。いくら気配を隠しても意味がない。

 貧困窟の住人の"目"は、大概、ふたつに大別される。


 もう何も見ようとしない者の諦観の目と……容赦も隙も無い、貪欲に餌を探し求める餓えた獣と同じ目だ。


 声を掛けてきた男が、例えば肉親なら。友人、知人なら。己に利益を齎す者なら。

 結果は違うのかも知れない。

 だが、人類が住まう世界は、すべての人類を受け入れられる器を造らなかった。造らなかったのは他でもない、人類自身なのか? それとも……。


 少なくとも、その器から溢れた者たちが皆、自ら生命を機械的に喪失させるような都合の良い規則指示プログラムは人間の脳にも、精神にも組み込まれていない。


 生命維持という原初の欲求を手段を選ばず満たそうとするのは、動物の原理原則だ。


「財布に石たぁ、珍しい趣味だな……見逃すと思うかい? それにその腰の剣、ちらっとしか見えなかったが高そうな装飾が施されてんなぁ――渡してもらおうか。俺らの縄張りで部外者にそんな物騒なモンぶら下げられてちゃあ、危ねぇからなぁ」

 

 ニヤニヤと口元は笑っているが、昏く、倫理の埒外にいる者が放つ眼光で、突き刺すように俺を睨みつけている。

 掏摸スリの仲間か……4人。得物は片手剣に手斧。残りは素手か?


「聞こえなかったか? この時間帯は警らの衛兵が来ねえんだ。意味わかるよな? 大人しく身ぐるみ――」


 隙だらけだったので俺の魔力の残滓へと何か喋っているうちに、背後から頸椎にある経穴へと一本拳を軽く刺した。素手の男が白目を剥いて卒倒する。



 ――そう。俺も、例外なく……その原理原則を結局手放せず、生き長らえている人間ということだ。こうやってな……。



 残像術。狩猟で使うこともあるが、対人戦とは駆け引きの質が全く異なってくる。

 人間相手に最後、使用したのは半年前のテロル……このマガフでだったな。


 丁度良い、ゴロツキ相手に対人戦闘の勘を取り戻しておくか。


 怒号を発しながら突っ込んでくる片手剣の男が刃を振り下ろす手前、間合いを潰して剣を把持している側の手首を取り、その力を利用した"理法"だけで顆状関節を脱臼させる。

 間髪入れずに脱力した姿勢から、力任せではなく、あくまでも骨の連動のみで行う動作によって腕を《クンッ》と引っ張る。

 "浸透"の原理を用いて肘、肩、頸椎の順に折れない程度の力加減で衝撃の波を流した。


「がはッ……」


 念のため、相手の左足の内側、土踏まずの部分に軽く自分の足を添えると、勝手に足元を掬われた男は顔面から地面に落ちた。


 あとふたりか。戦意はまだ喪失していない、というより……何が起こったのか解らないって顔だな。

 無拍子で間合いを詰め、反応される前に正面から手斧持ちの首を狙い、手刀を同時に左右から当てた。衝撃の逃げ場が無くなることで頸椎に対して致命的な打撃と化す技法。

 一割ほどの威力だ、気絶するだけで済むだろう。深刻な後遺症が残ってしまったり、殺してしまうのは目覚めが悪い。

 力量は見えている。強盗とは言え、殺生は出来れば避けたい。


「な、何なんだテメェはッ!!」


 ん? 素手だった最後のひとりが懐から単装拳銃を抜いてこちらに向けた。服の膨らみ具合からして予想した通り、護身用の小口径マフピストルか。

 気配だけをゴロツキに飛ばす――引き金に掛かる指を動かすため、男の身体全体に僅かな挙動が生じた。()()だ。

 半歩分、上体のみを半身に逸らした瞬間に銃声が起こった。寸前まで俺の身体が存在していた空間を弾丸が通り抜けていく。


 動体視力と反射神経でおこなった技術ではない。俺が意図的に激発を"誘導"したから可能な芸当である。


 真っ直ぐ最短距離から詰め寄って、引き金に指が掛かったままの拳銃を、自身の両腕を交差させて絡めとる――軍隊式の武装解除術《Disarm》。その過程で、相手の人差し指がひしゃげてしまった。スマンな。だがまぁ、そういう技の仕様なんだ、許せ。

 激痛に悲鳴を上げかけた若いゴロツキの首元あたりを目掛け、完全に脱力した右腕を素早く鞭のように振るう。中指の第二関節のみを曲げて突き出し、顎先へとわずかに掠めさせた。


 チッ――と、摩擦熱で少しだけ煙が生じる。

 糸の切れた人形のように、その場に相手は崩れ落ちた。


 指だけで意識を寸断させるレベルの脳震盪を発生させるには、質量を補う疾さと何より、頭蓋骨と脳の重さを最大限に利用するための打撃角度および最も的確な点に当てる精密さが要求されるが……とりあえず素人相手に通用する程度には、技術うでは枯れていなかったようだ。


 全員、大事には至ってないだろう。そのうち衛兵が来て処置をしてくれるはずだ。

 奪った銃をすぐさま素手で解体する。構成していた部品は、道脇にあった朽ちかけの木箱へ放り込み、撃針の部分だけ、自分の懐に入れた。

 拾った者が組み立てられないように、というのと、これだけでもいざという時の暗器になるからな。


**


 その後も別の路地裏から似たような連中が尾けてきていたが、メジェド書店が近づくと、いつの間にか姿を消していた。


 念のため、半径30メートルほどを生命探知で索敵する。家屋や店の外に反応はない。

 だが、高度な隠形術使いとなると生命探知を搔い潜れるため、今度は更に注意深く同様の範囲を魔術感知に掛ける……とりあえずは反応なし、か。


 超一流の暗殺者などが使う隠形術や特殊な装備ならばそれすらも欺かれてしまう。携帯していた熱視鏡も使って周囲を索敵するがこちらにも反応は、ないな。



 まぁ良しとするか……。



 俺はメジェド書店の扉に手を――掛けず、扉の横に備わっているランプの捻りを3度、決められた時間間隔で操作する。ランプは点滅しないため一見、壊れているように見えるがこれは欺瞞フェイクだ。店内には特殊な照明合図がきちんと送られている。


 カチャッ……。静かに扉の内鍵が解除される音がする。俺は扉を開いた。


 店内に入ると古書店独特の古紙が放つ匂いがしてくる。そう広くない部屋に所狭しと本棚が並び、古今東西あらゆる分野の本がそこに収納されている。ただし、この本はすべて複製だ。

 古代スラン文明の印刷技術を駆使した精巧な写本なのである。原本は地下で厳重に保管している……と以前店を訪れた際にレマット爺に聞いた。


「お邪魔します。リアム・ローンツリーです」


 無人に見える部屋の中で、独り言ではなく部屋全体に伝わる程度の声量を出して、そう言った。


「また面倒くさいことに巻き込まれてるようじゃな」


 後ろから声を掛けられる。振り向くとそこには――紺色の粗い綿の厚地織布で作られた袖無し前掛け(マシニスツ・エプロン)と襟付き襯衣シャツに身を包んだ老人が立っていた。細身で背も高くはないが高齢と思えぬ引き締まった体躯を持ち、すべてを見通すような鋭い眼光を年季の入った鳥打帽ハンチングから覗かせている。



「さすが……情報が早いですね。騎兵用小銃カービン・ライフルには道中、助けられました」


「そいつで太刀打ち出来る程度の暗殺者アサシンで良かったの……今回は短剣そいつの出番も無かったようじゃな。で、『梟』の精鋭に通用する銃か……とりあえず地下に来い」


「ええ……世話になります」



 本棚のひとつがカタカタ……と音を立てて勝手に動き出す。そこから地下へと続く階段をレマット爺が足早に降りていくため、俺も急いで付いていく。階段を下りるとまた本棚がカタカタと勝手に出入口を閉ざした。



「おや……誰かと思えば"不幸中の幸いさん"でしたか」


 漆黒の外衣ローブを着た長髪の男が、目の前にある錬金術用の研究台で作業しながらこちらを見ずに喋りかけてきた。


「なんだよその呼び方は。久しぶりだな、リングィル殿」


「ええ……5年振りくらいでしたっけ?」


「……いや、半年振りだな」


「なんだ、最近じゃないですか。亜種とはいえ、()()が世話になってるそうで」


「はは。いつものことながら憂き目を見とるよ」


「そうとも言えぬかも知れませんよ? まぁ常人ならそういうことになりますが、貴方の場合は色々と特殊ですからねえ……案外、旅は道連れって話かも」


 どういう意味だ? 遠回しな物言いに対して少し訝しがったが、それもまあ、いつものことだ。意味のないことは言わない人物ではあるからな……。


「エレンディラ第三皇女はヒューマ……いやベツェレムとハーフエルフの混血ですが、それが逆に功を奏したようで。

彼女の母親は邪神島でも屈指の――とは言っても所詮ベツェレム種のですが――禍払いに長けた家系ですからね。あの皇女は()()()()()()()()()……神霊、の加護に満ちてます。ふふっ……失礼。

まぁ、何にせよそれはどうやら貴方の奇妙な因縁にも、良い影響を与えているようですよ。

で、その血統を過信して先代の苦労を台無しにしたあのミノウのバカ皇帝には――呆れを通り越して笑いが出ますが。大方、ベツェレム特有の支配因子が邪神の欠片が放つ誘惑にまんまとてられたんでしょう……よし、完了、と」



 外衣ローブの男がなにがしかの調合を終わらせたようだ。試験管に入った得体の知れない緑色の液体を飲みながらこちらを振り返る。

 くすんだ白金の前髪から覗く血のような赤い瞳と長い耳、そしてその肌は灰黒色に染まっている――知らぬ者なら吸血鬼ヴァンパイアか他の魔族ドルグワントにでも間違えてしまいそうな風貌。

 彼はエルフの中でもエルダリオン――ハイエルフと同等の希少種である、ダークエルフだ。年齢は二百を超えてからは碌に数えていないという。



「禍払いの巫女……どおりでな。何か只ならぬ神性を纏っているとは思ったが。リングィル殿の叡智には毎度恐れ入る」


「それはどうも……うん、普通の人間が飲んだらすぐにでも発狂しそうだが中々の魔力強化薬に仕上がった。ふぅ……あ、リアム君もどうです?」


「……いや、遠慮しておくよ」


「リアム君なら耐えられそうな気がするんですけどね、残念」



 完全に実験台にしようとしただろ……しかし、他人種と共存するダークエルフは少ない。そして、その長命ゆえに探求心を持ち合わせた者となると尚以なおもって奇特だ。

 実際、彼は同族の中でも変わり者だったらしく、早くからダークエルフの自治体を飛び出し俗世へと積極的に関わってきたそうだ。


 レマット爺よりも、この男との付き合いのほうが俺は長いからな。しかし、種族を考えれば当然なのだが20年以上まったくもって姿が変わっていないな。最近になってそのことを羨ましいと考えるようになったのは俺が老けた証拠か。


 現在はレマット爺の助手兼錬金術師、そして……闇医者としてもこの店で働いている。このダークエルフの男が持つ魔術的見地を併せ持った神業的医術に、俺は昔から何度も助けられている。


「リアム、準備が出来たぞ。下りてこい」


 レマット爺が呼んでいる。試験管ビーカーに入った得体の知れない液体をグビグビと飲んでいるダークエルフを後目に、俺は階段をさらに下った。



❖❖❖❖❖



 メジェド書店は地上二階、地下二階の四階構造であり、一階が書店、二階が居住部屋、地下一階がリングィルの研究室だ。

 そして地下二階は……おびただしい数の重火器の格納庫と、レマット爺の工房が広がっている。縦に100メートルほどの面積があり、試射用の射撃場も完備してある。


 建物一体が完全防音の素材と魔術が施されており、射撃音や……偶に地下一階で起こる爆発音も、外には一切漏れない仕様になっているのだ。


**


 レマット爺――レマット・デュモリエはその昔、イェフディード通商国家の南西・ヴァルティマ大公国の南東に位置するシュルム大陸全土を統治下に置く、ヤマタイユ連邦の国営武器工場で銃工技師として勤務していた。


 そこで彼が発案し設計・試作した兵器、特に対人用銃火器は先進的且つ過酷な環境下においても実用に十分耐えられる性能と信頼性を持っていた。

 軍部が彼の発明を正式採用してそれを基に戦略を構築していたら、先の戦争の結果は違ったかも知れない。一国の興亡を左右するほどの天才技師――それがレマット・デュモリエなのだが……勤めた先が悪かった。


 元々レマットは南メルガリアの隣国、アーキタニア王国の生まれだ。だが、王朝の私腹を肥やす贅沢三昧と怠惰な悪政により隣国との関係は劣悪、国内は荒廃の一途をたどり度重なるクーデターと内戦が民衆を追い詰めていた……。


 若年の頃から銃工技師として頭角を現していた彼だったが、この国で銃火器を設計・製造するということは戦火に更なる油を注ぐのと同義だ。

 王朝は言うに及ばず、民衆の犠牲を顧みない過激な革命勢力にも正義を見出せなかった彼は止む無く亡命を決意するも、当時の国際情勢の中で亡命先の選択肢は極小、加えて時間の猶予はほぼ無いに等しく、命からがらなし崩し的に……ヤマタイユ連邦に亡命する他なかった。


 ヤマタイユの軍部に於ける異邦人技師の発言力は低く、競合評価試験(コンペティション)においても武器性能の優劣は関係なしに、民族主義による不平等な採択が横行していた。

 そもそもヤマタイユ連邦の陸軍は曲刀と長弓、長槍による古典的な騎馬戦術を主としており、さらにその地理的背景から軍部自体が海上戦力に重きを置いていたのもレマットの才能を埋もれさせていた理由の一つだ。


 造船技師と銃工技師も派閥が分かれており、艦載砲の製造権利は造船技師たちが掌握していた為、銃工技師たちが製造する銃火器はせいぜいが艦載砲の補助としての前装式単発火砲や小銃に留まり、大艦巨砲主義に海軍が傾倒してからは増々、対人用銃火器に対する軍部の興味は薄れていった。


 そんな状況に嫌気が差していたころ、先のゼーレヴェ海域での小競り合いとグロースホルン・南メガリア連合王国で起こった王子暗殺事件に端を発した【第二次ゼーレヴェ紛争】が勃発する。


 それを契機に、レマットはヤマタイユ国営工場を戦中のどさくさに紛れて辞職し出奔した。当時戦争中であった国家を転々と渡り歩いて銃工技師としての才能を、レマットは行く先々で思う存分に発揮した。


 第二次ゼーレヴェ紛争の歯止めが効かなくなり、ついに近年最悪の戦争――【ルタナブラ戦争】へと発展した結果、初年だけで数万人もの血が流れた。停戦協定締結までの正確な死者数は、現在も不明なままである。


 だが、兵器に携わるものにとってあの戦争は……まさにその実力を如何なく知らしめる絶好の機会だった。


 ヴァルティマ大公国にて技師主任を務める頃には、彼の名声はようやく世に広まっていた。


 そんな折――休戦間際のことだった。


 レマットが勤務する工廠が敵国の強襲を受けた。工廠は大破し……続々と迫りくる強襲部隊に警備部隊は壊滅。レマットの目の前で非戦闘員である従業員や同僚たちが次々と殺害されていった――そして、その強襲部隊に使われていた銃火器は……かつてその国で自らが発明、設計に携わった物だった。


 その光景を見た時、レマットは自分の罪を責めた。はじめて、自分が銃工技師である事実を後悔した。


 せめてもの断罪として……己が生み出した兵器に殺されようと彼は自暴自棄のまま敵部隊に近づいて行った――だが、レマットは死ねなかった。


 なぜなら……他でもない、この俺が救出したからだ。


 **


 もう20年近くも前の話になる……。懐かしい、過去だ。


「何をぼさっとしておるんじゃ」


 レマット爺に声を掛けられ我に返る。


「レマット殿も老けましたな」


 頭を思い切りぶん殴られた。しまった……気を抜き過ぎて失言してしまった。


「貴様がこんなヨボヨボになるまで生かしたんじゃろうが」


 老けたのは確かだが、決してヨボヨボの老人のパンチ力ではない。素で殴られた瞬間、意識が遠のきそうになった。


「ふん……お主も()()()と比べて大分腑抜けたのう。だが、今回は気を抜く訳にはいかんじゃろうて。ほれ、とりあえず新たに設計・開発、改良した銃と弾薬諸々――あるだけ並べておいたぞ。片っ端から説明してやるからとっととコッチに来い」


 俺は耳を引っ張られながら、射撃場の前まで連れていかれた。痛い。やっぱり高齢者の力ではない……。



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