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プロローグ
~3月中盤のある日、御咲高校体育館前~
「よしっ!」
体育館前掲示板に張り出された合格者の受験番号の掲示に自分の番号があることを確認した少女は、胸の前で小さくガッツポーズを見せた。
「これで春風希先輩と同じ高校に通える……」
他の受験生たちが受かった人同士で連絡先の交換やついて来ていた親と受験結果に一喜一憂する中、彼女のやることは初めから決まっていた。
「先輩に連絡しなきゃ!」
スマホを取り出した彼女は、手慣れた手つきで電話をかける。春風希たちの2年目はここから始まっていたのだ。
[1話に続く]