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つれづれ野花  作者: あぐりの
えんこい
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えんこい4

夏休みが終わり、9月は休み明けのテストがあったり文化祭があったりと忙しく過ごしていた。

10月に入ってすぐ、緑川から手紙が届いた。

手紙を見付けた時、あ。と思った。手紙ちょーだいって言われてたの忘れてた。とゆーか、本気だと思って無かったと言う方が正しいかも。

緑川からの手紙には、

『おまえの事だから本気にしてないと思って、俺から書いてやった。』

と書いてあった。バレバレでした。いやー、すみません。でもさー、緑川っていつもふざけてるから本気かどうか分からないんだもん。私も悪いけど、私だけが悪いわけじゃ無いと思う。

そんな事を思いながら、ネチネチと怒っているのが書かれている手紙を読んでいると、最後に、

『罪としてプリクラ送れ。』

と書いてあった。…これって、罰としてって事かしら?いやいや、なんてゆーか、緑川っぽい。笑える。笑ったらいけないけど、なんか笑っちゃう。

まぁそれは置いといて、プリクラかぁ…無いな。やだな。困ったなぁ。

プリクラは数年前から流行り始めたのだが、私は苦手だった。だって、どこを見たらいいのか分からないし、何より、キメ顔みたいなの、出来ない!恥ずかし過ぎる!

とゆー訳で、カノ達に誘われたりするけど、一度も撮ったことが無かったのだ。

悩んだ末に、手紙で怒ってたし、仕方ないからプリクラを初挑戦する事にした。

その話をカノにすると、

「やっとその気になってくれたの⁈」

と、大喜びしてくれた。で、その勢いで、はなえちゃんも巻き込んでの初プリクラを決行する事になった。

感想はと言うと、やっぱり恥ずかしいからもういいや。だった。みんな、良くあんな風に出来るなぁ…本当に尊敬する。

何はともあれ、手紙を添えてプリクラを送り、無事任務を遂行したのだった。


それから1週間も経たない内に返事が来た。緑川、忙し過ぎて暇がないって言って無かったっけ…それが信じられないくらいの早さなんですけど。私なんて暇なのに、プリクラ撮ってから暫く経ってから出したのに。何かごめん。

ちょっとだけ罪悪感を抱きながら手紙を読むと、罪悪感なんか感じる事無かったなと思った。

『カノ以外にも友達がいて安心した。』

とか、

『セーラー服にカーディガンって良いな!』

とか、

『もっと送れ。』

とか書いてあって、大量のプリクラも同封されていた。忙しいって割にはめっちゃプリクラ撮ってるし。

…でも良く見ると、部活の遠征とかに撮ってるような感じだった。私服じゃなくてジャージか制服ばっかりだった。女子と写っているのもあったけど、何となく、マネージャーなのかなって雰囲気で微妙な距離感を感じた。

でもまぁあれだね、緑川の気持ちも分からなくもない。何か、安心した。大変だし辛いし忙しいみたいだけど、なんだかんだ楽しく過ごしているのが分かった。

まぁ、緑川はリトルリーグとかにも入ってたし、家庭の事情で私達よりはいろんな人との交流を小さい頃からしているし、人見知りな私にもグイグイ話せる様な人だから心配する事も無いんだろうけど。

そうは分かっているけど、やっぱり何となく嬉しくて、私はしばらく大量のプリクラを眺めていた。

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