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つれづれ野花  作者: あぐりの
かたこい
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かたこい 9

久しぶりに夏目くんと2人の朝。話題はもちろん、化学だった。なぜなら、課題が出たから!

今回のテスト範囲の内容の問題、なんと100問!先生頑張り過ぎ〜要らない〜‼︎どうせならテスト前にくれたら良かったのに…答えもないし、辛過ぎる。今回のテスト、赤点者が多いから先生もちょっと必死らしい。年明けに、確認テストまですると言われてしまった。

必要無い教科を勉強しないといけないなんて…と言いながらも、年明けから夏目くんに会える!って楽しみが出来て嬉しい。

とは言え、課題はこなさないといけなかった。

「あの課題100問って本当にキツイよなー」

そう言う夏目くんに私は、

「私、お兄ちゃんに頼んじゃった。」

と、抜け駆け宣言をした。

「えっ!どう言う事?」

「お兄ちゃん化学好きだから、代わりに解いてもらうの。」

「ずるっ‼︎」

「だって私化学要らないんだもーん。」

兄は1年浪人して、テジとK大に進学していた。冬休みに入ったら帰ってくるので、代わりに解いてもらう約束を取り付けていたのだった。

「いーなぁ!俺部活もあるのにー!」

夏目くんはそう言って、

「ねぇ、俺年末までに頑張るからさ、答え合わせしてくれない⁇」

と言った。私は思いがけない提案に喜びを隠すのが大変だった。

「いいよー」

「やったー!助かるー!」

「年末までに終わるようにお願いしとくね。」

「ありがとう!よろしく!」

私は嬉しくて、化学の先生に感謝したいくらいになってきた。ありがとー!課題!


放課後、カノと帰り道でその話をしていると、

「ん?でもさ、いつ答え合わせするの?」

カノが大事な所に気付いた。確かに!そこ、決めてない!

「そうだね、どうしよう。浮かれてて気づかなかった!」

「明日の朝、2人だったら聞かなくちゃね!」


次の日の朝、人生そんなにうまくいかない事を、改めて実感する。

丹波が居るし、夏目くんは工業高校の友達居るしで、全く話せる環境じゃなかった。明日は終業式だし、朝部が無かったらどうしたらいいんだろ…

そんな感じで、結局朝は話せなくて、教室まで辿り着いてしまった。

同じ部活のみっちゃんに、明日の朝部があるか聞いてみたら、

「明日は無いけど、夏目くんは自主トレ良くしてるから朝早いかもよ?」

と、にやにやしながら教えてくれた。そして、

「ここだけの話、この前、さわと夏目くんって付き合ってるの?って文系女子から聞かれたよ〜」

と教えてくれた。私は、えっ!となった。

「仲良いよねーって言われてたよ!」

と、このこのー!ってしたみっちゃんだったが、私が微妙そうな感じだったので、

「え?嫌なの?」

と聞いて来た。

「だって噂とかになったらさ、夏目くん避けそうじゃない?せっかくの時間がぁ…」

私がそう言うと、

「あーあり得るかもねー…でもさ、多分、アヤちゃんが夏目くん好きだから気にしてるだけなんじゃ無いかな〜」

アヤちゃんとは、2年の二学期から1年の留学を終えて帰ってきた一個上の、今年から同級生の人だ。

夏目くんと仲の良い女子と一緒にいるから、夏目くんとも自然と仲良くなったんだと思う。アヤちゃんかーそっかー。今日は朝からいい事ないなぁ〜


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