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つれづれ野花  作者: あぐりの
かたこい
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かたこい 4

1年は、あのままクラスメートとして普通に仲良くしていたままだった。

2年からは、文系と理系に別れたクラス編成で、私も夏目くんも理系だったから、もしかしたら同じクラスになれるかも‼︎と、期待したけど、離れてしまった。でも、フロアは同じだったから、廊下で会えるし、数学の成績別クラス編成でも同じになれたので、まぁ、話せていた方だった。

私は、クラスが離れても、夏目くんが好きだった。相変わらず一途と言うか、しつこい私だった。


そんな私達の関係に変化が出始めたのは、2年の秋頃だった。

私は、自分の志望学部に化学が必要ない上、超嫌いだったから、テスト勉強をする気が無かった。でも、前期のテストで赤点を取ると、毎朝講習を受けなければならなかった。嫌いな上必要ない教科を朝から勉強なんて…この上ない苦痛は味わいたくないので、前期は何とか頑張っていた。

後期はと言うと、冬休み中に課題をこなし、休み明けのテストに合格すれば良いと言うものだった。だから、私は本当にやる気が全く無かった。

化学以外は大事なので、テスト週間中は朝早く行く事にしてみた。

6時半頃に家を出て、学校には7時過ぎに着く予定だ。駅に着くと、やはり早い時間だからか、あまり人が居なかった。電車にも余裕で座れた。とは言え、最寄駅は各駅停車の電車しか止まらないので、次の駅で急行に乗り換える。急行はさすがに座れそうには無かったけど、空いてはいた。私はドア付近の手すりに持たれる事が出来た。

学校の最寄り駅に着いて改札を出て、階段を下りている時、前に夏目くんがいるのに気付いた。テスト週間中と言うのもあって人が少ないし、何より坊主頭が目立つ。どうしよう、声掛けたいけど、恥ずかしい。けど、声掛けたい。私は話すシュミレーションを少ししてから、覚悟を決めて、

「おはよう〜」

と、声を掛けた。

夏目くんは、ちょっとびっくりした感じで、

「お!おはよー!」

と、返してくれた。

「早いね!部活休みだよね?」

私は考えていた話をした。

「休みだけど、家にいてもねー」

「私もー。まだ学校のがやれるかなーと思って来てみた!」

なかなか順調に会話が出来た。こんな風に夏目くんと学校までの道を歩けるなんて、嬉し過ぎる‼︎

学校まで、何だかんだ話しながら来て、教室に向かう途中で化学の話になった。

「俺、今回化学が本当にやる気しなくてさー」

「私はいつもだよ〜試験に要らないし。」

「えっ!そうなの?俺は要るのにやる気出ないんだよ〜」

2人で化学について愚痴を言いあっていると、

「ねぇ!今回一緒に勉強しないで臨まねぇ⁈」

夏目くんは思い切った事を言ってきた。

「私はいいけど…夏目くんは大丈夫?」

「いーのいーの!じゃあ、約束ね!絶対だよ!」

そう言って、夏目くんは教室に歩いて行った。

私は、まだ誰もいない教室で、ニヤニヤが止めれずにいたのだった。


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