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つれづれ野花  作者: あぐりの
うえこい
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うえこい 23

私は帰ってから早速チャームを筆箱につけた。シンプルな筆箱が可愛くなった。筆箱を開けるたびににやけてしまった。授業中も机に置いてあるし、なんてゆーか、大好きな人がいつも近くにいるみたいで嬉しかった。私もダイキに何かあげれば良かったな〜と思った。プレゼントって、人を近くに感じることができるんだなぁと、初めて知った。大切にしよう。


ある日の夜中、お風呂上がりの兄に声を掛けられた。私は兄の影響で、夜早く寝て夜中起きて勉強するスタイルだった。同じスタイルでいるし部屋も隣だけど、あまり会う事は無かった。会わない様にしてる訳ではないし遠慮でもないけど、まぁ、お互いに自由でいる結果、行動が被らないんだろうな、と思う。

だから、私が起きてキッチンでコーヒーを温めている時、声を掛けられてびっくりした。普段なら素通りだ。でも内容は普通だった。ノートの余りが有ったら一冊分けて。って事だった。

後で取りに行くと言われたので、部屋で探して準備しておいた。ちょっとしたら兄がノックして入ってきた。

「有ったよ。これでいい?」

と言って手渡すと、大丈夫。と言って、ふと立ち止まって、

「…それって、今流行ってんの?」

と、私の机の上に置いてある金平糖を指差した。

「え?知らないけど、疲れた脳の癒しになるよ。分けようか?」

私は聞いた。兄は意外な顔をして、少し考えてから、

「さわ、それ…この前の週末に買った?」

と聞いた。私は、あー、そうだったかなぁと曖昧な答えをした。私も別に勘が悪い方ではない。これは、何か勘繰られている。


「もしかして、羽鳥に会わなかった?正確にはあと2人くらいと。」

私は、うわぁ〜…と思った。頭がいい人からの尋問苦手…私はとりあえず、なんで?と聞いた。兄の考えを聞き出してから対応を考えなくては。

「学習室いたらさ、羽鳥達が同じ小袋の金平糖摘んでた。」

そう言って兄はクリアケースの金平糖を見た。

「で、今のお前と同じ様な事言ってた。」

私は、へぇ〜とだけ言った。すると、兄は、

「別にどうでも良かったんだけど、」

と前置きをしてから、

「ここ数日、お前の事、やたら聞かれんだけど。絶対これと関係してるよな?」

兄は、面倒くさいと思っていたことが、私が起因だと判断したようだ。私は隠したいことは隠して、話すことにした。

「買い物した後ばったり会って、お裾分けしただけなんだけど。」

「お裾分けだけで、何で俺は、妹いーなぁとか言われんだよ?」

そんな事言われてんだ。なんか、ごめん。

「なんか疲れてるみたいだったから、兵士も戦場の癒しで食べてたらしいですよって、…あげただけ。」

兄はなんだか脱力〜って感じで、ため息をついた。

「あー、そう。てゆーかお前そーゆーのさぁ…いや、いーや。」

と言って、金平糖を一つ口に入れて、

「ノートありがと。」

と言って部屋から出て行った。

私は最後が気になったけど、とりあえずダイキの事がバレてないようで安心した。


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