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つれづれ野花  作者: あぐりの
うえこい
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うえこい 20

いろいろ刺激的なことがあって、ダイキと別れてからの帰り道は、平常心に戻すのが大変だった。

一緒にいるのが嬉しくて幸せで、時間はいくらあっても短く感じてた。でも、会えない時間は本当に長くて、会いたい気持ちが強過ぎて、より長く感じてしまう。やらなきゃいけない事、まぁつまり勉強なんだけど、付き合ったから成績落ちたっていうのは避けなくちゃとは決めてた。けど、やっぱり思い出して、うわー‼︎ってなったりもして困った。

テストの結果は、とりあえずいつもよりはやったので、各教科まぁ良くて、集中し易くて無駄にやり過ぎた数学は満点だった。順位も安定のラッキー7で安心した。

3学期のテストはもう終わりで、後は試合や卒業式があって、春休みだ。春休みだけど、宿題も部活もあるし、休み明けにテストもあるし、ダイキは休み中にもテストがあるみたいだったから、あんまりは会えないだろうな、と思った。今の時代ならスマホですぐ連絡出来て、声が聞けたりするけど、まだまだそんな世界は先の話。会えない時間はただただ寂しさを耐え忍ぶのだった。


そしてやっと約束の日。午前の部活を終えて帰ると、私は蒸しタオルで体を拭いた。シャワーを浴びたかったけど、シャワーなんていつも浴びないのに、と言う違和感を持たれたく無かったからだ。

今日の部活は来週が試合と言うこともあって、先生の熱が違って、かなり汗だくになってしまった。このままダイキには、とてもじゃないけど会えない。臭くて。

ご飯を食べたら直ぐに出かけた。早目に着いて誰にも会わない様にしたかった。親には部活の友達と遊ぶと言って来た。たまにはうちにも呼びなさいよーと言われたけど、はーい。と言って逃げ出てきた。まさか本当はダイキと会ってるなんて絶対言えない。


電車でH高最寄りの駅まで行った。一駅前か、後ろの駅で降りるか悩んだけど、H高生が使わない入り口から出れば大丈夫だと踏んだ。兄は自転車通学をしているから、駅は使わないはずだ。因みに学校から家までは山を2、3個越えなくてはいけない。兄は自転車好きなのは分かっていたけど、私には理解出来なかった。

駅から外に出ると、チラホラH高生がいるのが見えた。部活終わりの人達っぽかった。まだ時間までは40分くらいあったので、ちょっと遠回りして行く事にした。ちょっと探険気分だった。

大通りから一本入ると、全然知らない景色だった。小さな雑貨屋さんとか、パン屋さんとか、ドラッグストアとかがあった。私は、知らない道の新しい発見にワクワクして来た。

私は雑貨屋さんにちょっと入ってみる事にした。ワクワクが止まらない。可愛い小物やアクセサリー、食器が置いてあった。使い方の分からない物もあって、楽しかった。一通り見て楽しんだので、そろそろ公園に向かう事にした。


「あれ⁈」

と後ろの方から声が聞こえた。けど、私はあまり気にせず、公園へ向かって歩き続けた。すると、

「さわちゃん⁈」

と言われた。私はビクッとして振り向くと、そこには、羽鳥さんと数人のH高生がいた。

私は固まってしまった。そして、ダイキごめんなさい。と心の中で何度も謝った…


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