うえこい 18
帰り道、私達はまた手を繋いで歩いた。キスとかギュッとされるのも嬉しいけど、手を繋いで歩くのも嬉しい。
「次いつ会える?来週はテストだしなー。再来週?」
「私は大丈夫。」
「あ、ちょっと待って。練習試合があったんだ。じゃあまた3週間後かー」
「私そこ試合がある…」
「そっかー…」
予定がなかなか合わなくて、一緒の学校だったら毎日会えるのになぁって思った。学校で会えたら楽しいよね。ちょっと悲しくなって来た。
「さわ〜そんな顔しないで〜」
と言って、ダイキが私の頭をポンポンした。
「じゃあさ、練習試合の後、どう?うちの学校でやるから、片付けとかして2時くらいになると思うけど。」
「え?いいの?」
「学校の上の公園とか。俺、たぶん制服だけどいい?」
「うん!」
私は嬉しかった。一月も会えないなんて悲しいし寂しい。
ダイキは、ぷっと笑って、
「じゃあ2時に公園ね。」
と言って、キョロキョロしてからキスをした。
私がびっくりして照れていると、
「絶対バレずに行くから!」
と言って笑った。
しばらく歩いていると、ダイキが思い出した様に私に聞いて来た。
「さわはなんで試合だと別人みたいなの?」
「え?」
「この前の試合さ、チエちゃんともう1人の子が引き分けて、さわだったじゃん。」
「うん。」
「さわさ、防具付けるまでは普通だったけど、試合になったらオーラがあった。」
「えっ?オーラ?」
「そうそう。ささっと二本取って勝ってさ。相手弱いのかと思ったらベスト16とかなんでしょ。」
「あー…」
「最後の子が負けちゃった後さ、先生にさわ呼ばれてたじゃん。話の後さ、また感じ変わったんだよね。」
「え〜?」
「いやいや、羽鳥も言ってたから。」
なんか恥ずかしい。
「代表戦?だっけ。初めに取られちゃったじゃん。でもその後すぐ取り返したよね。」
「あれは狙ってたんだ。相手の子が一本取ってホッとしたのが分かったから、チャンスと思って。」
「あれすげーって羽鳥と言ってた。」
「えー?すごくないよ。負けちゃったし。」
「でもベスト4の子なんでしょ?すごいじゃん。」
「すごくないから。ラストのは来るの分かってたのに避けれなかったもん。すごいのは相手の子だよ〜」
「そっかー。でもやっぱりさわはすごかったよ。別人だった。何であんなに変わるの?」
ダイキは私に聞いた。
「良く分からないけど…私達のチームって6人いるけど、団体戦には5人しか出れないでしょ。だから絶対1人出れないの。出れない子が、自分が出たら勝てたかも。って思う様な試合はしちゃいけないと思ってて。もっと強くなろうって思ってもらえる様な試合をしないといけないって思って試合には出てるよ。」
私が話すと、急にダイキはギュッとしてきて、
「さわが俺に告白してくれて良かった!」
と言った。私はびっくりして、
「だ、ダイキ、車、車通るっ!」
と言って離れようとしたけど、ダイキはしばらく離してくれなかった。嬉しいけど、今は恥ずかしい〜!




