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つれづれ野花  作者: あぐりの
うえこい
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うえこい 12

その夜私は興奮でなかなか寝れなかった。目を閉じて寝ようとする度に思い出して、うわぁ〜!ってなって、しばらく布団でジタバタするのだった。

チエちゃんもあんなキスだったのかな。あれはヤバイよね。ファーストキスだったら、刺激強過ぎ。ファーストキスじゃなくても刺激強くて、今私はこんな感じなのに。ギューとかも、あんなに長くしてドキドキが伝わっちゃうくらいで。でも、全部が嬉しくて幸せだった。

チエちゃんは戸惑ってちょっと嫌そうな雰囲気だったけど、私は恥ずかしくて耐えれない気持ちは分かるけど、やっぱりまたして欲しいなぁって思っていた。恥ずかしいけど、嬉しさや幸せの方が私は勝るなぁ。チエちゃんはそんな気持ちにならなかったのかな…

そう言えば、ダイキとチエちゃんの話をちょっとしたのを思い出した。


帰り道、私はダイキに私の住んでるA町の外れまで送ってもらった。交通量もそれなりにあるし、家ももうすぐだし、何より親も良く使う道だったからだ。父はまだいいけど、母は過保護気味な人だからまだ知られたくなかった。兄にも出来れば知られたく無い。

ダイキはずっと手を繋いで歩いてくれた。私はドキドキしながら繋いでいて、寒いけど熱くなって来ていた。普段なら歩きたく無いけど、今はずっと歩いていれる、そんな気分だった。

私達は、どの手の繋ぎ方が良いか試しながら歩いていた。結局、指を交互にして繋ぐ、いわゆる恋人繋ぎに落ち着いた。恋人繋ぎのままダイキのダウンのポケットに手を入れていたので、ちょっと距離が近くて余計にドキドキした。今日はドキドキ過ぎて心臓がお疲れだわ。

「こうやって歩くのもいいねー」

とダイキが言って、

「ドキドキしてる?」

と、ちょっと意地悪そうな顔して聞いてきた。

「もー意地悪だなぁ〜」

と私は言ってプイッと顔を背けると、

「あははは!だっていじめると反応が可愛いから、つい。」

と言って、手をグッと引いて体を引き寄せた。

「俺だって、ずっとドキドキしてるけどね。」

ずっと、と言うフレーズに今日1日が思い出されて、私はますますドキドキしてしまった。


私達は歩きながらいろんな話をした。小さい頃の話とか今の話とか将来とか。たくさん話せて、いろいろ知れて嬉しかった。

「ずっと思ってたけど、さわとチエちゃんってタイプが違うよね。」

「やっぱりそう思う?私もそう思ってる。」

チエちゃんはキャピキャピした感じで、私は良く言えば真面目なタイプだった。私はクラスでもキャピキャピ女子グループに何故か巻き込まれるのだが、楽しい事は好きだけど、ノリが良く分からなくて、同じタイプの子と静観してるのだった。

「あー、なんか分かる。そんな感じあった。」

とダイキはちょっと笑って、

「でもそんな巻き込まれてる感じのさわが可愛い。」

と言った。私は、もー!と言ってちょっとむくれて、

「だ、ダイキは可愛いって言ってくれるけど、私学校とかモテてないから聞きなれなくて困る…」

と言うと、

「さわの可愛いさは、年上にしか分かんないからいーの!」

とダイキが言った。

「羽鳥なんて、ずっと言ってたからね。部活でも言ってて、俺なかなか言い出せなかったもん。」

「そうなの?」

「そうだよ。あいつ、ジンに、実の妹なの?って聞いて、あんなののどこがいい訳?って。そしたら、彼女作らないのは妹が可愛いからだろ!って言って、めっちゃ激怒されてた(笑)」

まぁ、実の兄なんて妹にそんな感じよね。

「俺結局話したの、先週の試合前。」

とダイキは言って、

「今日来るよって言ったら、は?なんで⁇って言ってさ。俺の彼女だから。って言ったら、めっちゃボール投げつけられた。」

と笑って言った。羽鳥さん、私にはそんな感じ分からなかったけど。

「そー言えば、チエちゃんと畑中とどうなってんの?」

「私も良く分からなくて…」

「俺も知らないけど…まぁいっか。」

聞いてきた割にはアッサリしてたのがちょっと面白くて笑ってしまった。


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