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つれづれ野花  作者: あぐりの
ながこい
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ながこい 23

運動会は楽しかったけど、ものすごく忙しくてあっという間だった。

各委員会が片付けをして、運動会は幕を閉じた。本格的な片付けは、休み明けだったから、早い委員会は、もう解散している様子だった。

私達生徒会も、全体の見回りをして帰っていいと先生に言われたので、見回り組と片付け組に分かれる事にした。私はユージンとレンと片付け組になった。

生徒会室で片付けをしていると、奥の棚で片付けをしていたユージンが、プリント類をぶちまけた。

「早く帰りたいのに…」

と、私はぶつぶつ言いながらも、床に散らばったプリントの回収を手伝った。

「床に落ちたプリントって拾いにくいよね…」

「本当にごめんなさい…」

ユージンが本当に申し訳なさそうにしているので、いーよ早く拾おう、と私は笑って言ってあげた。


私とユージンがプリントと格闘していると、入り口の方から、

「レン‼︎」

と、レンを呼ぶ声が聞こえた。私は、なんだろ?と思って覗こうとしたら、ユージンに止められて、シーっ黙って!とコソっと言われた。私は良く分からなかったけど、とりあえず従って、机の間から見えないか頑張ってみた。すると、ユージンが、

「ジュンペイがいる。」

と教えてくれた。ドキッとした。私は忙しくて、あの引き継ぎの日以来、まともにジュンペイと会っていなかった。今日の運動会も遠くから見ていただけだった。

2人の会話を、耳をダンボにして頑張っていると、ドアを閉める音がした。ジュンペイが中に入って来たみたいだった。おかげでちょっと会話が聞きやすくなった。ユージンはワクワクしているようだったが、私はドキドキしていた。

「オレは守んねーからな。」

ジュンペイは怒っているようだった。

「賭けなんだから守ってよ。」

ジュンペイとは対照的に、レンの話し方は穏やかだった。

リレーはクラスの代表男女各2名が選ばれて、各クラス2チームを編成し、4チーム対抗戦だった。女子の低学年から高学年、男子の低学年から高学年へとバトンが渡される。レンとジュンペイは2人とも選ばれていた。因みにシイと緑川もリレーの選手だった。あ、ユージンもそうで、ジュンペイにバトンを渡していた。結果は緑川チームが1位で、次がレン、ジュンペイとなっていた。

「負けたら諦めろとか、ふざけんな!」

ジュンペイがそう言うと、

「負けたんだから諦めてくれるんだよね?」

とレンは笑って言った。ジュンペイは、

「うるせー。諦めねーよ!」

と怒り気味で言った。すると、ユージンがコソッと、

「だからジュンペイ、オレに絶対2位で来いって言ったのか。」

と言った。私はそんな事があったなんて全然知らなかった。

リレーは、練習でも緑川チームが1位で、2位をジュンペイとレンのチームで争っていた。勝率で言えば、レンのチームの方が高かったと思う。

今日のリレーは、ユージンがレンのチームとの距離をかなり縮めて、アンカー対決になった。でも結局レンが逃げ切って勝ったのだった。

「ジュンペイいつもそんなに熱くならないのに、あいつ絡みだと全然違うな。」

「おまえの方が違うし!」

「まーね。ジュンペイ相手じゃ余裕無いし。副会長くらいのハンデもらわねーと。」

「ハンデなんか要らねーだろ。ずっとクラス委員を一緒にやってるくせに。」

ユージンが私を見てきた。私の話をしてると分かったらしい。めっちゃニヤついてる。私はドキドキしっぱなしだ。レンは私とユージンがいるのを分かっているのに、どういうつもりなんだろう…

「ある訳ねーじゃん。あいつ本当に分かんねーもん。ジュンペイが相手じゃなかったら告白なんかしなかったし。」

「…あいつ、なんて言ってた?」

「気になる?」

「おまえ、本当に人変わってんだけど。」

「ははっ。お互い様だって。それに、オレはジュンペイがどんな返事もらってるのかが知りたいけど。」

「…オレが告ったの知ってんの?」

「あいつの反応から、なんとなく。」

わぁ〜ジュンペイ、なんか、ごめんなさい。

「恐ろしいやつだな。」

「何それ、褒めてんの?」

「褒めてねーよ。…で、レンは何て返事もらってんの?」

「まだ聞いてない。落ち着いたら聞こうと思ってた。」

ユージンが好奇心満載の目で、私を見て来た。


「今、聞いてみる?」

とレンが言い出した。ジュンペイは、はっ⁈っと言い、私とユージンは慌てた。

「だってそこにいるよ。ユージンと。」

うわー!レンー!何でー!と、ユージンと2人で慌てていると、ジュンペイが来て、

「…何やってんの?」

と、びっくりした様な、呆れた様な顔で聞いた。私とユージンは気まずい空気のまま、

「出るに出られず…ごめんなさい。」

と、謝った。

「オレ1人だなんて、一言も言ってないからね。」

と、レンが言うと、

「本当…恐ろしいやつ。」

とジュンペイが言った。


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