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つれづれ野花  作者: あぐりの
ながこい
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ながこい 19

それから2学期が始まった。私とジュンペイは、あの日が嘘のように、学校生活を過ごしていた。クラスが違うのもあったし、もともとそんなに話して無かったのもあるけど、とにかく私は意識し過ぎてダメだった。

それに、お互いに忙しかった。私達の学校は、9月中旬に後期生徒会役員選挙が行われて、10月から新生徒会が発足する。そして、新生徒会の元、10月末の運動会に向けて忙しくなっていく。

私達の学年は相変わらず積極性の無い学年で、今回も立候補者がなかなか出なかった。私は先生に出るように勧められたが、どうしようか悩んでいた。そんなある日、シイとミオ、そのちゃんと帰ってる時に、

「副会長に立候補してよー!」

とそのちゃんに頼まれた。どうやら、次に副会長をやる子の入っていた委員会に、現副会長のそのちゃんがそのままスライドするルールらしい。

5年の時、私とそのちゃんは同じ放送委員会で、放送準備の為朝会に参加しなくていい、この委員会を気に入っていた。冷暖房完備だから、夏は涼しいし冬は暖かいのだ。私は6年も放送委員会に所属していた。

そんなそのちゃんに押し切られて?私は副会長に立候補する事になってしまった。

そして選挙は行われ、私は副会長になった。因みに会長は、なんとタツヤで、書記の男子は、唯一の5年生のユージン、女子はカノ、会計がユーヤで、副会長の男子は、レンだった。


新生徒会発足前に、新旧生徒会役員で引き継ぎが行われた。放課後に残ってやらなくちゃいけない面倒くさい引き継ぎも、ジュンペイと一緒にいれると思うと楽しみだった。

引き継ぎは、全体で軽く挨拶をして、後は各役員同士での時間だった。私はそのちゃんとだったから、サクッと終わった。そのちゃんは放送委員会を分かっていたから、私からの説明は特に何も無かったからだ。

他の役員はまだ引き継ぎをしていたので、私とそのちゃんは雑談して過ごしていた。

ジュンペイは私達の2つ後ろくらいにいて、1つ下のユージンと引き継ぎをしていた。ユージンとは少年野球が一緒で仲が良いみたいだ。私は話した事が無かったけど、どうやら人懐っこいタイプのようだった。ずっとジュンペイにいじられている(笑)

ユージンも負けずと、

「なんか今日、やたらいじってくるなー!」

とか、

「字が汚くて読めない!書記なのに。」

と返していた。私とそのちゃんは後ろから聞こえて来る会話に、笑い合った。

そんな様子を見て、ユージンが、

「これ見てよ!読めないから!」

と言って、ノートを見せて来た。私とそのちゃんは、本当だ(笑)と言ってノートをペラペラめくって笑った。

その会話を聞いていた、私達の前に座っていたレン達副会長男子も、後ろを向いてノートを見て来た。リュウヘイとユーヤの会計コンビも集まって来た。すると、レンの頭をどかして、私の横からジュンペイがノートを取り返した。

「清書用は綺麗に書いてあるんだよ!」

と言って、取り返したノートでユージンをバシンっと叩いた。ユージンは、いってー!と言って、近くにいたタツヤに、

「なんか、いつもより機嫌悪くない?」

と聞いていた。タツヤは、

「そーかもだけど、おまえも悪い。」

と言って笑った。

私はジュンペイが近くに来た事にドキドキしていたけど、言われてみれば、ちょっと機嫌が悪そうに思えてきた。


どの役員も引き継ぎが終わったので、解散になった。みんなで片付けをしていると、タツヤが近づいて来て、

「おまえ、レンに近づき過ぎるなよ。」

と、コソッと言って来た。私はジュンペイの機嫌悪い原因が私だと知って、なんとなくちょっと嬉しくも思ったけど、レンの事はどうしようもなくて戸惑った。

「でも…どうしたらいいのか分からないんだけど…」

引き継ぎの席もそのちゃんが座った隣に座っただけだし、出来ればジュンペイの近くが良かったけど、そんな事恥ずかしくて無理だし。

「まぁそうだけど…レンとおまえの距離感って、他の奴らより近いから。」

タツヤはそう言って離れて行った。

私は言われて初めて気が付いた。そう言えば、ノートを見てた時、レンの顔が近くにあったかも。だからジュンペイは、レンの頭をどかしたんだ。私はジュンペイが近くに来てドキドキしてたけど、ジュンペイは違ったんだ。

私は完全に無意識だった…

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