表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
つれづれ野花  作者: あぐりの
ながこい
22/190

ながこい 18

「やったー‼︎‼︎」

タツヤと緑川がハイタッチをして喜んでいた。どうやらシイが遂に負けたらしい。シイが、

「もう疲れちゃったよ〜」

と言って、私達の方へ来て、

「ん?あれ?なんか2人、いい感じ⁇」

と、茶化して来た。私達は、あははは。と誤魔化した。私は、後でシイにはちゃんと話そうと思った。

「おい!シイ!教えろー‼︎」

と、タツヤと緑川も戻って来た。シイは面倒くさそうに、

「もう良くなーい?」

と言って、温くなったお茶を飲んだ。

「まぁね、もう流石にオレも分かったしね。」

と、タツヤは言い出した。みんなで、えっ?となった。

「緑川だろ?2人は両思いだー!」

と、得意げに言った。

「シイ、そうなの?って、オレもちょっと思ってたけど。」

と、緑川が言ったので、みんながプッと吹き出した。相変わらずの緑川だ。シイも笑っていて、

「もう絶対言いたく無い(笑)」

と言った。緑川は、なんだよー!と言って、ジュンペイを見て、

「ジュンペイ、もうオレの時間、終わりでいい?」

と聞いた。ジュンペイは私の方をチラッと見て、

「あー、うん、いっかな。」

と言った。私はもっと2人でいたかったけど、あの状態が続くのは、それはそれで、心臓に悪い。死んじゃうと思った。

「じゃあ!シイ!今からオレらの時間ね!」

と言うと、シイを無理矢理連れて、さっきまでゲームしていた所へ移動して行った。


残された私達は、まぁいっかーと言って、なるべく見ないようにしてあげた。ジュンペイはベッドから降りて、私の隣に座っていた。

「ところでさ、オレの時間って何?」

タツヤがポテチを摘みながらジュンペイに聞いた。

「えー?オレの時間は、オレの時間じゃん。」

「だーかーらー、それの意味を聞いてんの。どういう事よ?」

「ん〜まぁ、今の緑川達みたいな事。」

ジュンペイもポッキーを食べながら答えた。

「あぁ〜。ん?じゃあ、ジュンペイも尋問してたって事?」

「そんなとこ。」

「ふーん。あれ?そういえばさ、オレおまえの好きな人聞いてなかったよな?」

タツヤも気付いてしまった。私は笑って誤魔化した。

「まぁ、もう分かるけどね〜ジュンペイの様子が、全然午前と違うもん。オレはてっきりレンだと思ってたんだけどなー」

タツヤもやっぱりそうなんだ。

「なんだよーおまえらもかよ〜ジュンペイは仲間だと思ってたのにー!」

「タツヤのおかげで今夜はちゃんと眠れるわ。」

「そうだよ、まじ感謝して。」

タツヤはニヤリと笑って、

「じゃあ、もうプールの事とかも大丈夫って事?」

と私に意地悪く聞いて来た。ジュンペイも私を見て来たので、

「大丈夫、かな?」

と意地悪く言ってみた。ジュンペイは、え?本当に?と焦って聞いて来た。

「うそうそ、大丈夫大丈夫〜」

と私が言うと、タツヤが、

「ジュンペイが遊ばれてる(笑)」

と言って笑い出した。ジュンペイは、ひでぇなぁ〜と言ってから、

「あ、ひどいのはオレか。」

と、1人ツッコミをして、ごめんなさい、と言って、私にポッキーを差し出した。私はそのポッキーをパクっと食べた。

「えっ⁈」

と、タツヤとジュンペイが言って、ジュンペイがパッと手を離して顔を背けた。私は、ん?となった。すると、タツヤがお腹を抱えて笑い出した。

「ちょっ、おまえ、あははは!普通、手だろ!パクって!」

私はポッキーを食べながら、

「だって、ちょうど口の前だったから…」

と言うと、タツヤはまだ笑っていて、

「ジュンペイ、めっちゃ照れてるし!」

と言った。ジュンペイは、

「うるせー!」

と言って、タツヤを足でゲシゲシ蹴り始めた。タツヤは、痛い痛いっ!と言って、シイ達の方へ逃げて行った。

私はなんだか恥ずかしくなって来た。ジュンペイをチラッと見ると、目が合った。ジュンペイの顔も赤くて、

「今の、ダメだから。…オレ以外にやらないでよ。」

と言って、私の両頬を軽く抓った。私はもう恥ずかしくて、ごめんなさい。と謝った。

「おまえ、意味分かってる?特にレンとかにしないでよ。」

「レン?」

「だから〜あんなんされたら、男はヤバイっつーの!」

私は分かったような分からないような感じだったが、ジュンペイにほっぺを抓られたのが恥ずかしくて、うんうん、と頷くのが精一杯だった。


それからしばらくして、5時が過ぎたので、私はシイと帰る事にした。私は、まだまだジュンペイと一緒の時間を過ごしていたかったけど、ドキドキで心臓がもちそうにもなかった。

みんなに付いて部屋を出ようとした時、手を掴まれて部屋に戻された。びっくりしていると、ジュンペイが、

「夢じゃないよね?オレの事好きなんだよね?」

と聞いて来た。

私は恥ずかしくて仕方なかったけど、

「…うん。」

と言った。

ジュンペイは嬉しそうに笑って、

「ヤバイ。嬉し過ぎる!」

と言って、私をぎゅっと抱きしめた。

私はもう、心臓バクバクで死にそうだった。

「あれージュンペイ達はー?」

と言う声が下から聞こえて来た。ジュンペイは私を離して何事もなかったかのようにみんなと合流した。

私も慌てて付いて行ったけど、心臓のバクバクがすごくて、平静を装うのが大変だった。


私達の帰路はもちろん、報告会となった。どちらから話すかのジャンケンで、やっぱり私が負けた。今日のシイ最強だ。

私は自分の事を話した。そして2人でわー‼︎ってなった。話して思い出すと、あれは現実だったんだ、と認識してしまって、より興奮してきた。やっぱり今日は眠れないかも。

シイは、

「いーなぁ〜私と全然違うー!」

と言った。


シイは緑川に連れていかれて、尋問された。でもシイは恥ずかしくて、オレでしょ?って言い出した緑川に、

「そう思っててもいいよ。」

と、曖昧に答えたらしい。すると緑川は、

「じゃあ、言わなくていいから、オレの事好きじゃ無かったらほっぺで、オレだったら口にして。」

と言い出した。シイは、

「それ、どっちにしてもキスするって事じゃんねぇ?」

と言った。私はジュンペイに、キスしたいって言われたのを思い出して恥ずかしくなったが、緑川は本当にあほだね、とって笑っておいた。

「でしょー?もう教える気、本当に失せちゃって。」

「あははは!」

「そしたらタツヤがジュンペイに蹴られたーって来てさー助かった。」

「あー、だから緑川、あんな感じだったんだ(笑)」

すごく不貞腐れていたのを思い出して、私とシイは笑った。シイは何だかんだ言っていたけど、とても嬉しそうだった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ