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つれづれ野花  作者: あぐりの
ながこい
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ながこい 16

シイ達はまだゲームをしていた。カードゲームからジェンガに変わっていた。ガラガラっと崩れる音がして、

「タツヤ雑過ぎっ!」

と、緑川が怒っていた。シイは相変わらず楽しそうだった。そして、相変わらず負けてなさそうだ。今日のシイは本当に負けそうにない気がした。

私はシイが負けない事を願っていた。まだまだこうして、ジュンペイと話していたい。多分、本当に、こんな日はもう来ない気がするから。


「おまえがプール見学した時の事、覚えてる?」

私は思い出してちょっと恥ずかしくなった。スカートがヤバかった時の話だ。

「ミオとおまえのスカートヤバイって、男子で話題になっててさ。」

「えっ?男子みんな⁇」

「ん〜…多分ほとんど(笑)」

「…変態。」

「いやいや、あれは、オレらは悪くない。」

それはそうなんだけどー!と、私がむくれているのを見て笑いながら、

「今日もだしね。」

と、ジュンペイは言った。

そう言えば、タツヤの部屋に来て直ぐに、ジュンペイにスカートを指摘されていたんだった。

「もっと気を付けた方が良いよ。あの時もさー」

と言って、ジュンペイは話始めた。

「見えそうで見えないのがエロいってリュウヘイとタツヤが盛り上がってて、ずっとチャンスを狙ってたんだよ。自由時間がチャンス!とか言って。」

あー、もー、ホント、気付かなかった自分が恥ずかしい…

「そしたらさ、自由時間になってすぐ、レンがおまえの方に歩いて行くのが見えて、レンに行かせたくないって思って、潜水して先廻りした。」

「それで私気付かなかったのかー。急に水がかかって、びっくりした。」

「いやー…あまり近付くと見えちゃうからさ、どうしようって思って。」

あぁ〜!恥ずかしい〜!

「その後さ、リュウヘイにはオレがおまえに教えに行った事バレて無かったんだけど、レンにはバレてたんだよね。あいつも、やっぱりおまえにスカートの事教えに行く時だったって。」

「そう言えば、あの後ジュンペイとレン話してたね。」

「あー、見られてたんだ。」

ジュンペイはそう言って苦笑いした。


「ところでさ、なんでそんなにレンなの?ジュンペイもだけど、緑川も私の好きな人、レンって言ってたよね?リュウヘイも、何かとレンって言うし。」

「そりゃあ、だってさ、レンはモテるし、おまえら良く一緒にいるし、楽しそうだし。多分、みんなそう思ってるよ。」

やっぱりそうなんだ。

正直、レンの事は4年の前期にクラス委員を一緒にしていた時から好きになった。レンもジュンペイと同じで、小学生の女子が一度は好きになる様な男子だったのだ。

「それにおまえ、4年の時、レンの事好きだったんでしょ?」

「えっ!なんで知ってるの⁈」

「リュウヘイが聞いたって。」

そう言えば、なんかの時に言わされたかも…それをみんなが知ってるって、リュウヘイのやつー!

「オレ、5年も6年もクラスが違うし、レンに勝てる所何にも無いし。」

ジュンペイがそんな風に思っているなんて、驚いた。女子の人気で言えば、ジュンペイが1位で、レンは2位だと思う。


「でもさ、あの放課後の教室で会った時に、あれ?レンじゃないかも?って思ったんだよね。」

あの、ジュンペイがクジで好きな人を教えるってなった日だ。

「私何か言ったっけ⁇」

私は焦って思い返してみた。思い当たらない。ジュンペイは笑って、

「多分分かんねーよ。」

と言った。

「リュウヘイがレンは居ないの?って言った後、シイが手伝ってくれたから本当に助かった。って言ったんだよね。あれ?レンじゃなくてもいいって事って、あの時思って。レンが好きなんじゃないかもって。」

確かにそう言ったかも。

「だからってオレって訳でもないじゃん。そしたらリュウヘイが好きな人を教えてって言い出して。レンじゃないとしたら、おまえの好きな人誰なんだろうって気になったから、リュウヘイの話に乗ったのに、結局クジはオレだったじゃん。」

「私はジュンペイで嬉しかったけどね。」

と私が言うと、ジュンペイがちょっと照れた。私もつられて恥ずかしくなった。

「実はさ、質問の途中から、もしかしたらオレかも?って思い始めていたんだよね。」

「えっ?なんで?」

「オレ、おまえの反応が気になって仕方なくて。そしたらさ、1組ですか?って質問の後、ノーって答えたら、ちょっと顔が赤くなったと思って。」

私はあの時、そのちゃんか私の2択で臨んでいたから、2組だって分かってドキドキしたのを思い出した。

「リュウヘイに好きな人おまえだって言ったら、一緒に振られよーぜって言われたけど、もしかしたらって思ってた。」

ジュンペイに反応見られてたなんて思わなかったから、私は恥ずかしくなって来た。

「もう多分シイにもおまえにもバレてるし、言っちゃおうかなって思った時に、先生が来た。」

「あー!そうだったね!何てタイミングで登場なんだって思ったよね。」

「そうそう、もし帰る時にまだ残ってたら言おうかなと思ったけど、ミオと3人で帰るのが見えたから、まあいっかって。」

ジュンペイはそんな風に思ってたんだ。なんだか私は幸せな気持ちでいっぱいになっていた。

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