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ブレイクタイム2 旅の支度と出発

「う、うーん。」


ロブは寝返りをうっていた。そして体の向きを変えると、ほんわかな柔らかい香りが彼の鼻にすぅっと漂った。


「何だかいい香りがするなぁ…」


その香りに目が覚めるとそこにはフレイヤが眠っていた。


「なっ、なななななっ!?」


今までにないくらいなを連発しながら驚くロブ。無理もない、何故なら自分の横にいるはずもないフレイヤがいたからだ。


「うーん。何なのよ、私は二日酔いで疲れてるんだから大きな声を出さないで…」


ロブの発狂した声に目覚めたフレイヤ。それに続けてロブはさらに発狂する。


「二日酔いでよく俺の部屋に入れたな!てか、どうやって鍵開けて部屋に入ったんだよ!?」


二日酔いのなか、フレイヤはぼやけながら昨夜の晩のことを思い出す。


「うーん、昨日は夜遅くまでお客さん達とお酒飲んでたところは覚えてるんだけどぉ、どおやってあなたの部屋に転がり込んだのかは覚えてないのよねぇ。」


すると、ドアががちゃりと開き、フレイヤの親である店のオーナーが顔を出てきた。


「おや、2人ともお目覚めかい?フレイヤは仕事手伝っておくれ、今日も忙しいんだから、そしてロブあんたは今日出発だろ?いい夢見れたかい?うふふ。」


「おばさん!あんたのせいかー!!!!」


フレイヤ夜這い事件の犯人が分かったところで事は収まった。お互いに誤った後、彼は2人に礼をいい、店を後にした。


「全くあのおばさんたら何考えてたんだろな…。まぁ飯も美味かったし別に文句はないけど。それよりも切り替えて旅の支度するとしようか。まずは金を作らなきゃな。」


そしてロブはサラマンダーの街でひたすら人にばれないように金を盗んだ。彼が出たあとの店のでは、何やらパニックになっていた。それもそのはず、知らない内に店の金が無くなっているのだから。


「これはそろそろ潮時かな?」


あまり盗みを続けているとフレイヤ達にまで気づかれてしまう。ロブの弱点は盗みや強盗の悪戯は出来ても信頼を得た人達への信頼は裏切れない甘さがある。

そのせいで幾度か悪戯を失敗仕掛けた。何故彼が今まで無事だったのかは横には師匠がついていたからで今は師匠がいない。

そう、これからは自分で判断して悪戯をして行かないといけないのだ。

さらにこれから先はもっと危険な物を盗みに行くことになる、ここで軽々しく失敗してはことなのだ。

だから彼はフレイヤ達に話が着く前にこの街を去ろうとしていた。その時だった、ものかげからフレイヤが出てきた。


「あなたそんなに金を盗んでまでして何をしたいの…?」


(やばい、ばれてたのか!?いつから!?)


彼は焦りを生じて冷や汗が頬をつたい、だが賭けにでて彼女に返答した。


「旅のための資金が必要だったんだよ…このことはオーナーに黙っててくれないかな…?」


小声で彼女の耳元で自白すると、彼女は分かってくれたのか頷いた。


「分かったわ。まだおばさんには話ついてなくてないし黙っててあげる。でもその変わり、条件があるわ!」


「え、何!?」


「私を、あなたの仲間にして欲しいの…ね?お願い!」


「しかし、危険な旅だし、君の命も保証できないぞ…?」


「街中のお金を盗んだことをおばさんに言いつけてやろうかなぁー?うぅん?」


「見た目とは違って腹黒いね君わ。まぁでも仲間がいた方が旅もはかどりやすくなるって師匠に聞いたし。いいよじゃぁ行こっか。」


「わーい。ありがとう!」


盗みの口止め料としてフレイヤを仲間にしたロブは2人で[焔の国]へと向かうのだった。

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