第4話転生 赤ちゃん②
眼が覚めると知らないおじさんが目の前にいた。
「智花。おはよう」
「ふぎゃあああああ」
俺は怖くて泣いてしまった。
泣き声を聞いて、俺の今のお母さんが走ってきた。
「あなた、何泣かしてるの?」
「泣かしてない。目を覚ましたから智花に声をかけただけだ」
もしかして今の、俺のお父さんだったりして。
「今日紹介するから待っててといったのに」
「寝顔が可愛いから見にきただけだ。まさか起きるとは思わなかったんだ」
お父さんらしき人がお母さんに言い訳をしている。
泣いてしまった俺も悪いけど紹介されていなかったから仕方がない。
俺も前世で、泣いてしまったかもしれない。
俺が泣き止んで少ししたら紹介してくれた。
どうやら俺のお父さんだったみたいだ。
お父さんと会ったのは今日が初めてだった。
紹介された後知らない間に俺は眠ってしまい今は、赤ちゃん用のベットに寝かされていた。
お腹がすいた。
「ふぎゃあああー」
俺が泣くとお母さんが抱っこして台所まで歩いていく。
そして、哺乳瓶を俺の口元に持ってくる。
俺はそれを吸った。いつ飲んでも甘いなと思った。
哺乳瓶の中身が空っぽになるとまた眠たくなってきて、眠ってしまった。
生まれて4ヶ月くらいが過ぎた。
首がすわり始めた俺は、早く歩けるようになりたいから手や足の運動をしていた。
手足の動かす練習をしていたらすぐに疲れ、また眠たくなり寝てしまった。
「おぎゃゃゃー」
大泣きしてしまった。
オムツを替えている時に起きてしまい、その時にないのが見えてしまい、あったが男性とはまた違っていた。
転生したら性別が変わっていた。
神様も言っていたなと今、思い出した。
悲しくなってきた。
「ふぎゃあああああああー」
「ほら、泣かないの」
お母さんが抱っこしてあやしてきた。
抱っこされて少し落ち着いたら、また眠たくなってきた。
どうして赤ちゃんはどうしてすぐに眠たくなるのだろうと思いながら眠りに落ちてしまった。
性別が変わったことを知って、1週間が過ぎてきたらもうどうでもよくなってきた。
泣いて性別が変わるわけではないからだ。
からだの凹凸が違うだけだと思ったからだ。それに、始めてお父さんと会った日に智花と呼んでいたからなんとなく女だろうなと思っていた。
だって智花という名前は女性にしかつけられない名前だからだ。
俺は開き直り、手足の運動を始めた。
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