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灰の双子の幸福な愛


ワイト国の令嬢は、グレー国の王子との結婚を前に逃亡したが、グレーがそれを理由にワイトを侵略することはなかった。


「ふふ…計画通りね」

「姉さん、いくらなんでも豚は酷いよ」


「ごめんなさいね。それにしても……噂はどんな魔法も跳ね、剣にも勝る武器となる。

あなたの素顔がこんなに綺麗だなんて、夢にも思わない筈よね!」

「僕が綺麗? そうなの?」

「お忍びでワイトの街を出歩いたとき、女達に群がられていたじゃない。私がいたから追い払えたものの……」


姉は弟に執着する狂人で、国をたった二人で守りながら虚像の繁栄を演じるのだ。


「きっとリンチする気だったんだよ。姉さんがいなかったらと思うとゾッとする」


そう言って弟は足元の元は人間の男だった白骨を踏みつけた。


弟は姉の狂った囲い込みには気がつかないで、むしろそれが当然だと日々感謝をする。


「いつも僕の傍にいてくれてありがとう」


腕を組み、べったりと側に寄り添えば互いの間には誰も寄り付かないことだろう。



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