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10・5 バッドエンド
城から飛び出した私は城の上に飛んだ。
「ラブラクアの人間たち!」
「よく聞きなさい! 私の両親は王に地下で拷問されて殺された! あなたたち人間は魔族が嫌いだからうれしいでしょうね!」
人間達はざわざわと、城のほうをを見ている。
「どういうこと……」
「魔族と仲良くしようっていっていた王が……」
「まさか……」
「冗談よね……?」
「それを証明してあげる……私の命でね」
私は金属の腕輪を割って、尖った亀裂を首に突き刺して自害した。
◆◆
ズヴィが城の上部で自決を図り、亡骸は空中から屋根に倒れこんだ。
淡い紫の血が滴り、外へ出てきた王はその光景を見る。
「たまらないのぅ……魔族の血をあびるのは!」
ゲラゲラと人目もはばからず、笑い出している。
「王様どうしちゃったんだろう……」
「魔族の血に魅了されたのかしら……」
後に王は屋根に上り、遺体を損壊させようとして、足をすべらせて死んだ。
◆◆
ノインは彼女から目を離し、みすみす死なせたことに責任を感じて従者を引退する。
イルテは運命の人を探す旅に出て、残ったイエラが王位を継ぐことになった。
父親は公爵の任が気にいっており、さらに男が王になると、あの狂人王が再び現れるのではないかと、懸念されての対応だった。
「ズヴィ……私、頑張るわ……」
魔族の犠牲になった伝説は後に語り継がれる。




