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っっっっr
昔から朝は好きではない。先にも後にもこれを好きになることなんてないのだろうけれど、私は朝が嫌いだ。眼窩に射し込んでくるチクリと痛い光が嫌いだ。気だるさ、そして香り。夜といふのは、あっ という間に過ぎてしまってまた新しい1日が始まる。何事もなかったように。
今日も、またいつものように目覚ましのベルに目を覚ます。重たい身体を起こし虚空を見つめる。窓の外でチチチチチと鳴く鳥の声を煩わしく感じながらも、とりあえずくしゃくしゃになったソフトケースから煙草を取り出し火を点けて吸い、おもむろに青い煙を吐き出す。6:50分、少し肌寒い。