冒険者始めました
お気に入り登録してくださった方ありがとうございます!
「では冒険者登録をしよう」
ノーネがそう言い紀樹を先導する。
「ここだ」
「ここか~」
大通りをまっすぐ10分ほど進んでやっとギルドが見え始めた。
「入るぞ」
カランカランと音を鳴らしながらノーネが扉を開ける。
「あそこが受付だ。冒険者登録してこい」
「は~い」
ノーネがさしてた場所にいるウサギ耳の獣人に話しかける。
「お姉さん、登録して」
「ええっとギルドは危険ですよ?」
その女性がそういったのは無理なかった。紀樹はどう見ても戦えるような体型をしていない。
「大丈夫。ほら」
予想の範囲内だった紀樹は袋から盗賊の首をとりだす。
「な!?それは盗賊頭ギル!?」
「ああ、そうだ。そいつを含め13人をそいつは一人で殺した。しかも無傷でだ」
「うそ!?」
(こんな少年が金貨6枚のギルを…)
しかしいつまでもぼうっとしているわけにはいかなかった。Bランクのノーネが言っているのだ。おそらく本当であろう。
「分かりました…ではこの水晶に手をかざしてください」
「これなに?」
「ギルドの神にステータスを表示していただく装置です」
それはまんま魔法使いが使うイメージがある水晶だった。それに手をかざす。しばらくしたら電気音が鳴った。
「登録終了です。完成するまであちらのバーでお待ちください」
「少しギルマスに伝えたいことがあるんだがいいか?」
「え?あ、いえ!どうぞこちらです」
ノーネと受付のお姉さんがいなくなり一人ぼっちになると近くにいた盗賊っぽいおっさんが話しかけてきた。
「よぉ。あれお前じゃなくてあのうすぎたねえエルフがやったんだろ?けっ!次はガキとお楽しみかよ」
「?あれは汚いエルフじゃなくてダークエルフだよ?それとあの人男の匂いしないから多分処女だよ」
「なめてんじゃねえぞガキ!!」
思ったことをぺらぺら口に出す紀樹に対しその男はキレた。
「牛乳飲んで落ち着きなよ、おじさん」
その一言を聞いて男は思いっきり持ってた斧で紀樹を切りつけた。
「……は?」
「う~ん。3点かな」
男が驚愕するのも無理なかった。彼の一撃は紀樹に止められているのだから。彼の…人差し指に。
「はいお返し…〖崩拳〗」
紀樹はそう言うと男の腹に掌を当てて気力を解き放つ。
「ぐはっ!」
レベル150程度の男では耐えられるわけがないほどの威力の一撃を受け、彼は再起不能になった。
「あ!あれおいしそう!」
そんな男には目もくれずバーにご飯を求めに行く紀樹。ギルド内は9割愕然、1割納得となった。(1割の人たちは最初から彼の力量をだいたい察していた)
「ギルドカードができましたよ」
しばらく待っているとノーネと受付嬢が戻ってくる。
「すごい!」
そのカードを見て大喜びの紀樹。
「それはステータスカードです。<ステータス>と唱えることで自身のステータスを見ることができます。ちなみに自分以外に見せる時は名前以外の項目を見えなくできます」
「すごい…ハイテクだ」
「確認は後にしろ。盗賊の懸賞金を受け取って宿探すぞ」
紀樹が感動しているとノーネが遮った。
「そうですね。はいこれ懸賞金合計金貨9枚と銀貨20枚です」
「ありがとう」
「では宿を探すぞ」
「なんで?ノーネと一緒でいいよ?」
「私の宿は人間お断りだぞ」
「僕人間じゃないけど…」
「は!?」
このたびこの伝説始めましたはここでいったん終了します。というか全部書き直します。少し時間はかかるでしょうが読んでやってください。もうしわけございません。