表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
8/10

8話

 一方、ちひろと蓮は放課後、転校生の“白川大樹”と話していた。

「白川くんは、体育が得意なんでしょ。その中で一番得意なスポーツってあるの?」

 ちひろはそう言って大樹に向かって訊いた。

 すると、大樹は元気のいい声で話した。

「いえ、おれは体が小さくてすばしっこいだけです。強いて言えば、バスケを六年間して来たのでバスケが得意です。」

 それを聞いてちひろも話す。

「∧ぇ~。バスケかぁ~。あたしもバスケ、好きだからたまにやるんだよ。おもしろいよね。」

「なあ、白川。今度見せろよ! すげえ見てみてぇ。お前、うまそうだからなあ。」

 蓮が言う。

「はい。いいですよ。てゆーか、一緒にやりましょうよ!」

「そーだな。またやろーぜ。」

 ちひろと蓮は、大樹とおしゃベりを続けているうちに少しずつ、親しくなっていった。

「おれ、これから買い物行くので、失礼しますね。」

 大樹がそう言うとちひろは言った。

「大丈夫? まだ場所とか分かんないんじゃない?」

「大丈夫です。昨日、母につれて行ってもらったし、地図ももらっていますしね。迷っても、どうにかなります。」

「そう。」

「さようなら。ちひろさん、蓮さん。」

 大樹は、足速に教室を出て行った。

「バイバーイ。」

 ちひろと蓮は手を振った。

「おもしろいヤツだな。」

 蓮は、だいぶ大樹を気に入っているようだった。

 それは、ちひろも同じだった。その証拠に、楽しかったといわんばかりに、笑顔を見せている。

「ふふっ。」

 自然に笑いがこぼれる。

 そうしていると、蓮が、「よし、帰るか。」と言ったため、カバンを手に取った。

 そして、ちひろは蓮を追いかけ、教室を去った。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ