表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
薔薇と剣と、あなたのこと――ある宮廷の恋、ハルヴィン卿とミナリアの場合  作者: Kentarou Tou / Kentarou Theater


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

7/10

第七話「陰謀のこと」


---


宮廷には、陰謀があった。


常に、陰謀があった。


---


ミナリアとハルヴィンの仲が知れ渡ると、動く者が出た。


カヴァシェル家は、地方の小さな伯爵家だった。


近衛隊長の座を狙う者には、邪魔だった。


---


ある夜、ミナリアは呼び出された。


宮廷の上位の貴婦人から、呼び出された。


---


「あなたのためを思って言います」と貴婦人は言った。「ノイマール家には、複雑な事情があります。あの男に近づくことは、あなたの家のためになりません」


「どのような事情ですか」とミナリアは聞いた。


「それは——」


「教えていただけないなら、信じるわけにはいきません」とミナリアは言った。


---


貴婦人は、ミナリアを見た。


「地方の娘にしては、しっかりしていますね」と言った。


「田舎者なので、遠回しな言い方が分かりません」とミナリアは言った。


---


部屋を出た。


廊下で、息をついた。


---


翌朝、ハルヴィンにそのことを話した。


「複雑な事情とは何ですか」とミナリアは聞いた。


ハルヴィンは少しの間、黙った。


「父が、宮廷の派閥争いに巻き込まれています」とやがて言った。「俺の家は、今、立場が弱い」


「だから、私に近づくことが、私の家のためにならないと」


「そう言う者もいます」とハルヴィンは言った。「事実です」


「あなたはどう思いますか」


「俺は」とハルヴィンは言った。「あなたに、正直に話します。その上で、あなたが決めてください」


---


ミナリアは、ハルヴィンを見た。


「決めました」と言った。


「早い」


「遠回しなことが苦手なので」とミナリアは言った。


---


(第七話 了)


---

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ