第七話「陰謀のこと」
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宮廷には、陰謀があった。
常に、陰謀があった。
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ミナリアとハルヴィンの仲が知れ渡ると、動く者が出た。
カヴァシェル家は、地方の小さな伯爵家だった。
近衛隊長の座を狙う者には、邪魔だった。
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ある夜、ミナリアは呼び出された。
宮廷の上位の貴婦人から、呼び出された。
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「あなたのためを思って言います」と貴婦人は言った。「ノイマール家には、複雑な事情があります。あの男に近づくことは、あなたの家のためになりません」
「どのような事情ですか」とミナリアは聞いた。
「それは——」
「教えていただけないなら、信じるわけにはいきません」とミナリアは言った。
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貴婦人は、ミナリアを見た。
「地方の娘にしては、しっかりしていますね」と言った。
「田舎者なので、遠回しな言い方が分かりません」とミナリアは言った。
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部屋を出た。
廊下で、息をついた。
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翌朝、ハルヴィンにそのことを話した。
「複雑な事情とは何ですか」とミナリアは聞いた。
ハルヴィンは少しの間、黙った。
「父が、宮廷の派閥争いに巻き込まれています」とやがて言った。「俺の家は、今、立場が弱い」
「だから、私に近づくことが、私の家のためにならないと」
「そう言う者もいます」とハルヴィンは言った。「事実です」
「あなたはどう思いますか」
「俺は」とハルヴィンは言った。「あなたに、正直に話します。その上で、あなたが決めてください」
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ミナリアは、ハルヴィンを見た。
「決めました」と言った。
「早い」
「遠回しなことが苦手なので」とミナリアは言った。
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(第七話 了)
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