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Bと7のエレベーター  作者: あつあげ
10/13

第10話:入力データエラーによる障害とシステム防衛

午前9時、タカは地下オフィスに入り、デスクに向かう。

パソコンの画面には、営業部門や他システムからの入力データが連日流れ込むログが並んでいる。

今日も複数の異常データが検出されていた。微細な入力ミスやチェック不足が積み重なり、システム内で障害を引き起こす。

「ここも入力ミスですね。自動で弾かれるはずが、通っちゃった」

「今度はチェックの網を増やす必要がありますね」

タカはログをスクロールしながら、問題箇所を一つ一つチームに説明する。

「すべての出入り口でデータチェックを強化します。これ以上、社内システム内を守るためには仕方がありません」

午後にかけて、チームは各システムにデータチェック機能を追加し、テストを繰り返す。営業部門や在庫管理、会計、人事の各システムが正常に処理されるかを確認。

昼過ぎ、地下オフィスの空調音とモニターの光だけが動きを示す中、タカは一瞬、窓の外に目をやる。渋滞の列と流れる車が、外の世界の忙しさを伝えていた。

夕方、作業を終えタカはタクシーに乗り込む。

運転手はラジオのニュースを聞きながら、声をかける。

「今日も株価が揺れましたね」

「ええ、円も少し動いてました」

「景気の動向は気になりますよね」

タカは頷き、紙コップのコーヒーを傾け、街灯の下を流れる車列を眺める。仕事のことは頭から少し離れ、世間の動きを意識する時間だ。

帰宅すると、妻が笑顔で迎える。

「夜食は食べたの?」

「今日は軽めにしておいたよ。でも君の作ったおかずで満足」

「ふーん、じゃあコーヒーは控えめにしてね」

「わかったわかった、コーヒーも控えめ。あ、でも君の笑顔はいっぱいもらっていい?」

二人で軽く笑い合い、タカの緊張は少しずつほどける。

夜、タカは明日の定例作業を思い浮かべつつ、今日一日を振り返る。

入力ミスやチェック不足は、いくら機械コンピュータで防げるとはいえ、限界があることを改めて実感した。

しかし、改善策を積み重ねることで、システムは確実に守られていく。

今日のトラブルは小さな教訓となり、チーム全員の経験値として蓄積されていくのだった。

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