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全てを奪われた日、異能喰いに目覚めた僕はすべてに復讐する  作者: 雷覇


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第11話:優秀な従者ユイ

ユイはカイザの案内人として、異能の才能を最大限に発揮していた。

彼女の異能は「心の共鳴」と呼ばれるもの――相手の感情を読み取り、その心の隙間に入り込み、安心や信頼といった感情を増幅する能力だった。


本来なら癒しだけの優しい能力。

だが悪意を持って使い、カイザの異能と合わせることでそれは凶悪な洗脳能力となる。カイザによってユイはその能力をさらに研ぎ澄ませていった。


ユイの微笑みは、相手の警戒心を溶かし、心の壁を無音で崩す。彼女の声は柔らかく、まるで子守唄のように心に響き、相手の意識を麻痺させる。彼女の触れる手は、温かさと同時に抗えない引力を与え、相手をカイザの意志に導く。


ユイの異能は、単なる感情操作を超え、相手の心を完全に開かせる恐るべき力だった。彼女はその能力を使い、道場に女達をカイザの元へ導いた。


そのおかげもあり、道場の女たち——カナ、シズカ、ユリナ——はすでに彼の手中に落ちていた。堕とし抱いた記憶は鮮明で、その甘美な余韻がカイザの心をさらに昂ぶらせていた。


カナの気丈な抵抗が崩れる瞬間、シズカの秘めた情熱が解き放たれる一瞬、そしてユリナの純粋さが染まる刹那——それぞれがカイザの力の前に屈し、彼の支配下にあった。


カナ、シズカ、ユリナは静寂の中で彼に身を寄せていた。


カナは普段の気丈さをかなぐり捨て、カイザの胸に顔を埋めて甘えるる。


シズカは熱っぽい視線をカイザに向け、そっと腕に絡みつき、普段の冷静さを忘れたように彼の温もりを求めていた。


ユリナは無垢な笑みを浮かべ、カイザの手に自分の手を重ね、まるで子猫のようにつぶやく。「カイザ様、ずっとこうしてたい…」


道場はもはや彼を中心とした甘美な空間と化していた。カイザは三人の柔らかな感触を楽しみながら、満足げに微笑み、次の策を静かに巡らせていた。


カイザは次の標的を思案していた。キサラとアイリ——母娘の絆が織りなす独特の魅力が、彼の心を掻き立てていた。


キサラは妖艶な美貌と大人の余裕を持ち、道場の精神的な支柱とも言える存在。その強さと深みが、カイザの支配欲を刺激していた。


一方で、アイリは若々しく無垢なエネルギーに溢れ、純粋さと好奇心が混じる瞳が彼を惹きつける。母の威厳か、娘の初々しさか——どちらを先に手中に収めるべきか。カイザの唇に薄い笑みが浮かぶ。


そして、ユウ――

君のことは、最初から特別な枠で扱っていたよ。


なぜなら、君は誰よりも純粋だからだ。そしてアイリに惚れている。

愛する者を信じ、守りたいと願っている。


滑稽だ。

私は君に少しだけ察知させ、少しだけ疑わせてきた。

それは、君に絶望の深さを予告するための――演出だった。


私は君をすぐには壊さない。

君は、最後のメインディッシュだからだ。


そして――

その瞬間は近い。


アイリ。

あの女が、完全に堕ち私の側に歩いてくる時に

その時、君はようやく全てを理解する。

そして、理解した君にだけ。全貌を明かす価値がある。


その時にどのような絶望の顔を見せてくれるだろうか。今からゾクゾクする。

それが、支配者としての私の――芸術だ。


さあ、ユウ。

もっと悩め。もっと信じろ。もっと足掻け。


君のために、

最高の絶望を温めておいてやる。


となるとやはり次の狙いはキサラだな。

彼女の妖艶な美貌と、道場の精神的支柱としての揺るぎない強さが、彼の欲望を強く掻き立てていた。キサラは、年月が磨き上げた大人の魅力と、どんな相手にも屈しない気品を漂わせている。


だが、カイザにとってその高潔さこそが、堕とす価値のある獲物だった。


「彼女を手中に収めれば、道場全体が俺のものになる…アイリはその後でいい」


カイザは心の中で策略を固めた。


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