壁建築と新たな鉱山
羅漢大陸の魔の谷に来ている。
ここは地のドラゴンの生息地として有名だった。
近くの開発中の都市に度々現れては被害を出していた。
その谷に壁を建設して、都市への侵入を防ぐ作戦。
前もって調べていた古代文明の知識に、ドラゴン撃退方法もあった。
ドラゴンの嫌う音波を発生さる魔道具を、設置して近づけないように仕組んだ。
「鉄筋を打ち込めろ」
重機が、油圧ポンプの力で力強く、鉄筋を地中深く押し込んでゆく。
機械が反応して、岩盤部に当たったようだ。
新たな鉄筋が、打ち込まれようとしている。
「地底深く岩盤に当たるまで打ち込めろよ」
ブロック毎に、大型ドローンが運搬してきた、コンクリートが流し込められてゆく。
震動機によって、すみずみまでコンクリートが行き渡り頑丈になるだろう。
次の作業に大型ドローンは飛んで行く。
1ヶ月間の突貫工事で出来上がった壁は、地のドラゴンの高さの3倍と頑丈な厚みで出来ていた。
それだけでは不十分でドラゴンが近づくと、ドラゴンホイホイが働き自動的に、ドラゴンを捕獲する仕組みになっている。
でかい鉄製の槍が打ち込まれ、繋がった電線に高圧電流が一気に流されて、即感電死させて殺す。
そのドラゴンを2基のクレーンが吊るし上げて、解体場へと運びこまれてゆっくりとクレーンが下ろす。
今でもその解体場で、重機によって解体が行なわれている。
これによって谷の入口付近のダンジョンが、安心して潜れるようになった。
そして冒険者の魔石を回収出来るように確保も出来た。
今は出来るだけ魔石が欲しい、その為の努力は惜しまない積もりだ。
これによっていっそうに冒険者が集まる都市に変貌するだろう。
これが古代文明の鉱山跡地か?
地下都市の球体形指令管理官のサブ管理官ハルを同行させていたので聞いてみた。
「ハル、起動させるには何が必要だ」
『動力エネルギーの魔石が必要です』
「これは、古代文明時にも使われたアースドラゴンの魔石だ」
『その魔石で起動できます』
ハルはそれを誘導ビームで取上げて、何処かへ行ってしまった。
地中に埋まっていた設備が動き出し。出入り口がせり出してきた。
その扉が開き、中からハルが出てきた。
『起動に成功しました。中を見てみますか?』
「そうだな、案内してくれ」
中に入ると扉が勝手に閉まり、下へ降下していった。
5分ぐらい経っただろう。扉が開くと広大に空間が広がっていた。
『Aエリアで掘削作業が行なわれて、Bエリアに運ばれて自動システムによって運用されます』
そのBエリアにやってくると、メンテロボットが設備のメンテを行なっていた。
『このメンテ作業は12時間後に作業が終わる予定です。作業終了後に高炉が動きだすでしょう』
そんな案内中に、お掃除ロボットが俺の横を通って、掃除を行なうポイントへ向かっていた。
古代文明がここを選んだ理由が、オリハルコンが大量に眠っているらしいからだ。
オリハルコンを加工するには色々な工程が必要で、俺が持っているオリハルコンもどうした物かと悩んでいた。
これで解決出来たので、俺も一安心だ。
このオリハルコンは古代文明より古い時代の生物。
アースワームのクソだとハルに聞かされて、俺も驚いてしまった。
そのアースワームは絶滅したらしい。
その化石も残っていて巨大なミミズで、ここの壁に飾られていた。
今、移動し続けているが、アースワームの化石は今も長い胴体の半分にも達していない。
そしてたどり着いたのは、巨大倉庫であった。
インゴットが大量にブロック別に保管されていて、指定すればすぐにも目の前に持ってくるそうだ。
この巨大倉庫、遠くの果てが見えない程広かった。
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