表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
49/53

地下古代都市




ターラ国の魔法と古代文明の言い伝えが気になってやってきた。

ドローンで上空から見て、城であった跡地にぽっかりと開いた空洞が垣間見えていた。

建設重機が広げた広場に高度を下げつつ着地。

ララとアッキーと数人を引き連れて、その空洞へ瓦礫の残骸を乗越えて苦労して到着。


小型ドローンを飛ばし、空洞の世界を探索してみると、そこは広大な地下都市が存在していた。

サーチライトで見える範囲であったが、それでも広いことは分かった。

そして小型ドローンはエレベータのような物を発見。

座標位置だとこの辺りだ。俺は小型ユンボを出して瓦礫の撤去を始める。

エレベーターの入口らしき物が見えた。


もしも、これが俺が想像する物ならば大発見になるだろう。


入口に手をかざしても動かない。一部を壊して俺の魔力でドアを開ける。


中に入って壁に手を付き、ひたすら念じ続けてようやく起動して、下に向かって動き出した。

ドアが開き、暗い空間しか見えない。

たしか記憶に従えば前の通路を突き進めばいい筈だ。


ララとアッキーは周りにライトを照らして警戒している。


長い距離を歩き続けたが、ようやく目的地に着いた。

この地点に世界樹が青々と茂っていた。今は枯れた木が有るだけ。

たしかこの穴に入れるのか?ボックスからケースを取り出して、ケースを開けた途端に【世界樹の果実】が光りだしている。

その果実を掴んで穴に入れた途端に、大きな枯れ木が粉々になり小さな光となって大地に降り注いだ。

大地の中央に淡く光る発芽があった。


ここで大地のマナを吸収して世界樹の力を発揮するには、あと百年は掛かるだろう。

そして、もう1つの【世界樹の果実】を穴に入れると、パッと明るくなり地下都市が蘇った。

今入れた果実が百年間を動かし続けるエネルギーになったのだ。


天井が透明になり、所々から日光の光りが差し込んでいる。

暗かった世界が照らされて、素晴らしい建物が建っている。

連れてこられた数名は、ただ天井や都市を見続けるしかなかった。


俺は急いで無線機を使用。


「ここの瓦礫撤去時にガラス状の所を、傷つけないように注意してくれ」


運転者は気付いたのだろう。わずかに見えた空間を腹ばいになって覗き込んでいた。

次第に周りの作業者も近づき同じように見ていた。



突然、都市を中心に離れた所から、円柱がせり出して、周りの土を払いの退けて出現。

それは五角形の位置で、5つの円柱だった。

そして、円柱の先端が開くと、球体が浮上してきた。

100メートルの上空に停止したままだった。



俺ら居る所に、急に1メートル程の球体が現れた。


『初期設定をお願いします』


「俺は、トニー・サルトス。お前の主人だ」


『統括者の認定が完了。上空防御システムの敵を設定して下さい』


「攻撃は今はしなくていい。上空に入る物を防ぐだけでいい」


『了解しました』


「農業システムを動作確認してくれ」


『50%不具合で動作不能、残り50%で農業システムの運用は可能です』


「その位置を見せてくれ」


突如、空間に映像が映し出され、枯れ果てた大地が遠くまで見えていた。

その脇に地図が表記されて、運用可能領域を映し出されていた。

ドローンで作成した地図で比較して、人が住んでいない不毛の土地であった。

そして、今まで話したのは古代の言葉であったので、ここにいる人間には一切言葉が分からなかった。


「農業システムを始動してくれ」


『了解しました。農業システムを始動します』


映像には、あの球体が地面に向かって光線のような物を浴びせている。

地面が盛り上がりながら、ふわふわの地面に変わってゆく景色に、驚くのは連れてきた数人であった。

彼女らは、既に慣れていたのか「ふ~ん」と頷いていた。


全領域が終わると、何やらをいていた。

それが終わると、空中高く飛んでゆき、次第に黒い雲が出てくると雨を降らしている。

充分な水がいきわたったのだろう。雲が晴れだしてくる。


あとは見なくても勝手にやってくれるだろう。


「浮遊機を人数分出してくれ」


目の前に床から20センチも浮かんでいる円盤が現れた。


「皆、この円盤に乗れ」


恐る恐る乗ったのを確認して。


「倉庫へ案内してくれ」


球体と円盤は同じ速度、20キロぐらいで動き始めた。




大きな扉がゆっくりとスライドして開くと、沢山のコンテナみたいな物が棚に設置されていた。


「この荷物の中は全て稼動が可能か?」


『しばらくお待ち下さい・・・80%が稼動可能です。残り20%は修理すれば可能です』


「修理システムは正常か?」


『・・・正常です。修理しますか?』


「修理しておいてくれ」


この倉庫の物は全て兵器だ。

はるかいにしえの時代を震え上がらせた兵器軍だった。

自律型兵器で、決められた命令に速やかに行動して、対処するよう作られている。

空・陸・海の用途に分別されて、普通の乗用車の大きさからトラックの大きさまで揃っている。

それでも攻撃力は充分にある。




もし面白ければ。

下の項目の☆☆☆☆☆でポイント応援して下さい。


良ければ5点、悪い1点でもお願いします。


気になる方は、ブックマークを付けて下さい。

書く為の応援をよろしくお願いします。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ