表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
31/53

トロス・バーグン




両替商でどれくらい待っただどうか、腕時計を見ると4時間も費やしてまだ決められないのか?

やはり行かなくて正解。

きずかって白湯を持って来てくれた店主に、お礼を述べているとアッキーが帰って来た。


「大きな頑丈な剣が手に入ったよ」


そう言って背中に背負っていた大剣を一気に抜くと、幅広な両刃の剣身は輝く研磨仕上げで顔も綺麗に映している。

そしてかれこれ、1時間も剣の自慢話しにふけっていた。


すると表が騒がしい、そしてその原因が店に入ってきた。


「正に赤毛の女だ、どうか俺の嫁になってくれ」


「あんた誰だ。唐突にそんなことを言って、わたしは気にいらないね」


「まあまあ落ち着いて、このドワーフさんも事情があるのだろう」


「申し訳ない。わしの名はトロス・バーグンで、ここの純潔種なんだ。見てくれわしの毛も薄いが赤毛だ」


成る程、薄いが赤毛か?色々と問題がありそうだ。


「長らく赤毛の人間と結婚していないせいか、純潔種が純潔種たる能力が薄れだしている」


「人間と結婚して純潔種なのか?」


「あんたは純潔種を聞き違えている。純潔種は赤毛の人間の女と結婚して出来た子が、高温でも耐える能力持つ者のことを言う」


「この大陸には赤毛は居ないのか?」


「長い旅に出てみたが、居なかった」


「わたしは、ダメだよ。この人と結婚するんだ」


「え!そうなのか?最後の望みが・・・」


「まあまあ、今度赤毛の女の子に聞いておくよ」


「え!この女子以外にも赤毛の女子を知っているのか?」


「サルトス国には居るよな、アッキー」


「ああ居るな、教会のミリーも赤毛だったな」


「紹介してくれ、わしはあんたに付いてゆく」


「え!付いて来るの・・・」


熱心に頼み込むトロスに、俺とアッキーは根負けしてしまい連れていくことになった。

そしてそんな中に3人が戻って来た。


ララは槍を買っていた。なんでも槍先にミスリルの金属が使われていて。

そのミスリルに魔法を流して魔法を発動すると、威力が増すらしい。


シランはナイフ2本を買い、それを使って舞い踊り周りの皆を驚かせていた。

舞い踊る姿にスキがなく、全範囲に攻撃が瞬時に突き刺され斬り付けられるだろう。


ユナは片手で軽量化されて扱えるブロードソードを2本を買っていた。

強化を使って攻撃と防御にも使えると自慢している。


そして、トロス・バーグンを紹介すると、目を丸くして驚いていた。

店の店主にチップをはずみ、休憩室を使わして貰うことになった。

俺が取り出す菓子と紅茶花〇でティータイムしながら、トロス・バーグンの話しを多く聞くことになった。


なんでも地下50階は暑さを通り越して熱いらしい。

どろどろに溶けた溶岩を、熱さに負けないで溶岩をすくい、魔法高炉の入れて長い詠唱を唱えるらしい。

すると溶けた金属が識別されて別々の穴から出てくる。

そのインゴットを20階に運び、色々な物に変わる。メインは武器だが鍋なども作っている。

その熱さに耐えるには、赤毛の人間の女と出来た子が突然変異として生まれ。

その子は、熱に特化した耐性を持つドワーフになるらしい。


突然、アッキーが見てみたいと言い出した。


「アッキーそれは無理だ、ドワーフの秘密が沢山ある所には入れない」


「そうよアッキー、我がままは許しません」


「いえいえ、ワシが長老に掛け合って何とかしてみせる。しかしあそこは熱くて大変な所だから人間ではダメなんだ」


「それなら考えがあるから大丈夫だ」


「何処で泊まる予定だ」


「地上の溶岩の宿に宿泊予約を入れている」


「ああ、あそこなら知っている。明日の朝には良い返事が出来るだろう」


「よろしく頼むよ」


トロス・バーグンは、重そうな体重ですばやく店を出て行った。




もし面白ければ。

下の項目の☆☆☆☆☆でポイント応援して下さい。


良ければ5点、悪い1点でもお願いします。


気になる方は、ブックマークを付けて下さい。

書く為の応援をよろしくお願いします。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ