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火砲の生産




俺は【火砲】の量産化に向けて、邸宅で主立ったメンバーを招集。


ロバート・アッキー・シラン・ニーナ・ユナ・ララ・建築大臣リント・商業大臣ケランの8人。




会合中の会話で意見がすれ違っていた。


良く聞いてすり合わせた結果。ここには魔道具と言う物があった。


生まれた村でも見た事もなく、バーラーの町でも底辺の生活だった為に接することも無かった。


魔道具自体が高額な商品であったことも原因。


そして最大の原因は、俺がここの常識に乏しい事。


今の俺は異世界の方が断然知識量が多い状態で非常識な存在になってしまった。




俺の異世界から持って来た拳銃も、魔道具の一種だと皆は思っていたらしい。


今回の【火砲】解明が王国ではまだ解明されていない事実から、異世界の知識が大いに係わっている。




俺1人だけが考えている最中、工場建設がまとまり俺はあとで承認のサインをした。


そして商業大臣ケランに魔道具に関する本を、至急集めて持ってくるようにたのんだ。


それを聞いていたララが、




「最新の魔道具に関する本なら、私が持っていますよ」




「え、持っているなら貸して欲しい」




「いいわよ」




彼女の部屋へゆくと、上・中・下の【魔道具士の心得】を1冊渡され又1冊と3冊も渡された。


1冊でも相当の重さで、3冊だと30キロ相当の重さ。




それを自分の部屋で、1日中こもり切りで読み続けた。


あの書かれた文字は古代文字で、俺は普通に読めていたがそれが普通ではなかった。


多分だが異世界の文字が読めた事が、古代文字を読める原因だと思われる。




この古代文字を、理解して書き込むことでようやく発動する物で、その難しい文字を1文字を理解するのに1年が費やされる。


その為、魔道具士になれる人は最低でも4年間。師匠の元でただ働きをしいられる。


その5年間で1つの商品しか作れない。


更に年数を重ねて文字を習得して、2つ目の商品が作れるようになる。


そして商品の種類が少なくする原因でもあった。




しかし、それには1つの勘違いが潜んでいた。


1人で黙々と文字を基盤に刻み込む、それが知らず知らずに文字にマナを流し込んで魔法陣にしていた。


事実は文字を誰が刻んでも良かった。その後文字に意味を込めてマナを流し込む事でも魔法陣になる。




俺も量産化をするに当たり、異世界通販から【レーザー刻印機】62300円を購入。


それとは別にAndroidと言うスマホまで買わされる事になった。


このスマホのアプリで刻印したい形を入力して刻印させるらしい。




試作で古代文字を刻印後にマナを流して魔法陣を完成させた。





そしてあの本の古代文字は、ここの魔道具士にも30%しか理解されていなかった。


つまり70%が手付かずで理解されていない文字が多く存在している。


そこから考えると俺には様々な商品が作り出せる。





取り合えず【火砲】の量産化を始める。既に作っていた数は50枚。


直径5センチの銅製円盤に古代文字が刻印された物を机の上にセット。


刻まれた文字に意味を込めてマナを流し込む。


1マナの量を示す文字にマナを流し込む


2変換の意味の文字にマナを流し込む


3無系の魔法を示す文字にマナを流し込む


4形状を示す文字にマナを流し込む


1つ1つの文字の意味を込める事で魔法陣の完成が出来る。




始めたばかりの為、俺が作るがこの作業は誰か別の人間に教え込む必要がありそうだ。






数日後、建築大臣リントと商業大臣ケランの2人が報告にやって来た。




「見事に受注を勝ち取ってきました」




「そうか、それで規模はどうなった」




「サイラス貿易港を全部を受注することができました。ただし【火砲】を至急に設置する事が条件です。それと王都にも10門程の設置を頼まれました」




「やはり帝国の脅威が強く残っているようです」




「そうか、苦労をしただろう。感謝する」




「そんな恐れ多い。わたしとケラン共々感謝しています」




「そうです。明日の食い扶持に悩むわたし達に希望を与えたのは領主さまです」




2人は涙を流しながらうつむいている。俺はそっと肩に手をそえるだけだった。






出来上がった【火砲】は更に改造された。


筒内で回転を加えてから撃ち出す改造で、命中度が上がり射程距離も伸びた。


王都に10門とサイラス貿易港に10門が早速に送られることになった。


商業大臣ケランが責任者として向かうことになっている。




建築大臣リントは大きな地図を睨みつけて、もう1枚の白紙に何やら書き込んでいた。


俺が教えた異世界の知識を利用して、新たな貿易港を作りだそうとしている。




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