露天風呂
異世界通販を検索で遊んでいて、お風呂文化を見る事になった。
天然温泉で野外の露天風呂に浸かる女性の風景。
空には満点の星が輝き、草木が揺れるて風がなびく。
俺も夜に露天風呂に入りたくなって、必死に探しめぐった。
【電気温水器 丸型タイプ】133760円を2台購入。
タンク容量 :370L
給湯圧力 :標準圧力型
外形寸法 :高さ1673×Φ660×奥行731mm
安全装置 :高温排水検出、温度センサー異常検出、空焚き検出、過昇温検出。
設定温度(℃) 60~93
タイマー :付
使用水温(℃):40以下(凍結しないこと)
これは異世界通販の露天風呂、手作りセットを購入。
その手作り動画見て作り始めた。
川近くにユンボのパワーシャベルで穴を掘る。
次に排水用の塩ビ管の埋め込み、50のVU使用。排水口は浴槽と洗い場の2ヶ所。
川から自然石を取ってきて、脇にささやかな植め込みも作っておく。
浴槽部の下部に鉄筋を配筋する、水圧が掛かるので普通の鉄筋を太くした物を使用。
ここにコンクリートを流し込んで、空気が溜まってないかコテで確認しながら伸ばす。
横1メートル半で縦は2メートルを考えている。
その大きさに7センチの薄型ブロックを積んでいく。縦筋も横筋も入れておく。
深さは50センチ。浴槽の下部に断熱材のスタイロフォームを入れる。
入れてないと湯冷めが早くて、すぐに冷めてしまうからだ。
その上に防水コンクリートを流して厚さ5センチにする。
内側と外側は保温、断熱効果のある新島の抗火石を貼る。
内側に防水モルタルを塗る。
内側と外側にジャワ鉄平を貼っていく。
ジャワ鉄平は岩の平たくした感じで、岩風呂の雰囲気をかもし出す。
目地には専用の目地モルタルを、スポンジコテで塗りこみ完成。
目隠しに大きな岩石を近くに2個配置。
脱衣小屋とお湯供給施設の小屋も建てた。
溜まった湯に、異世界通販で買った温泉の元なる袋を破り入れる。
中はアッと濁り花の香りもしてくる。
袋にはローズの香り入りと書かれていて、その香りだった。
入浴のルールに従い、頭と体を洗ってから入浴タイム。
まだ見た事もない花の香りを楽しみながら浸かる。
「なんなんだ!この体の芯から温まり癒されてゆくこの気持ちいーー」
夜空には満天の星が輝いている。
「キャー押さないでよ」
あの岩から声がした。
「誰だ!そこに居るのは」
「エヘヘヘばれちゃった。ララのせいだからね」
「わたしの後ろのアッキーが押すからよ」
「お前が順番を守らないからだろ」
ぞろぞろと5人の彼女らが出てきた。
「お前らいつから居たーー」
「気持ちいーーの所かな」
「これお湯だよ。それにいい香りがする」
「わたし達も入りたいです」
「その腕時計の短い針の先が、〇が2つ付いた時にここ戻って来い」
「針が先が〇〇だね」
「その間に、ここには絶対来るな。来たら入れさせないからなーー」
「それまで我慢だね」
「仕方ないね」
30分程ヤキモキしながら浸かり、折角の苦労して作ったが露天風呂だが、俺1人で楽しめない事が確定。
しぶしぶと出てタオルで拭きながら、脱衣小屋に入る。
ぶかぶかの作務衣姿で外の椅子に座り、風にあたりながら涼んでいる。
右手には冷たい紅茶のペットボトルを握っていて、ごくごくと飲み失った水分を補給する。
丁度彼女らが戻って来たが手ぶらだ。
「お前達、手ぶらで来てどうする。濡れた体が乾くまで裸で立っている積もりか?」
「考えてみればそうね。何故ララは気付かないの」
「ニーナも気付かなかったでしょ」
俺はボックスから新しいバスタオル5枚を出してやる。
シャンプーとボディーソープの違いを教えて、ついでにトリートメントも出してやる。
髪が綺麗になると言うと目を輝かしていた。
後は排水法方と電気温水器の止め方と、発電機は知っているのでパス。
そして彼女らは、朝早くから俺の家にやって来て1枚の紙を見せてきた。
月 トニー
火 アッキー・シラン・ニーナ・ユナ・ララ
水 ロバート夫婦
木 バンド家族・サイザ夫婦
風 トニー
金 ラック家族・ニック家族
土 バード家族・ロイド家族
闇 トニー
光 新たな家族で相談して決める
日 新たな家族で相談して決める
「以上が我々村民の考えです」
「なんで勝手に決める」
「会社の福利厚生の為です。トニーさんには3枠も与えているのに何が文句が有るのですか?」
俺が教えた会社経営のこの部分を取り上げて、ネチネチと細かく攻めてきた。
俺1人に対して5人で、俺の心は折れてしまい認めてしまった。
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