10/90
お弁当
「お弁当忘れたぁあああ!」
「仕方がない、先輩のを強奪しに行きますか♪(トテトテトテ……)」
「あれー教室にいない……珍しい」
「だとしたら購買部かなー?」
「……いない。先輩足早いからなー童貞だし」
「あ、そうだ、屋上かも! 天気いいし! 待っててね私のお弁当♪」
「……いない……というか寒い……まあ、冬だし……」
「せんぱーい」
「……」
「……どこにもいない(グゥゥゥゥ……)」
「そういえば、先輩って私とよく一緒にいてくれるから、いないことって初めてかも(笑)」
「元ヤンだし、友達と食べてるのかなー。じゃあラインの一つでもよこすべきじゃないかなーもー!」
「……さびしーな……」
「……帰ろ(テクテク……)」
「ん? お前何やってるんだ? 弁当は?」
「……! お弁当だぁぁあああ!」
「どうしたんだ……ああ、弁当忘れたのか、しっかりs――ちょ、待てテメェ俺のトンカツ弁当返せ! つーか足早!」




