閑話 地球(日本)製兵器について
これはフィクションであり実在の国や団体は関係ありません
M42戦車は次期主力戦車となるべくして開発された戦車であり、形状こそ現状の主力戦車を踏襲している物の、その車体は砲を含めると14mに迫る大型車両である。現行の主力戦車よりも大きく、その車体には140㎜という大型砲を搭載しており、他国の主力戦車の前面装甲すら貫通可能であるとされる。さらにサポート用のプログラム――人工知能も搭載し、非常時には無人運用も可能。
そして量産可能な小型核融合炉と熱電変換素子、それにモーターを一体化したパワーパックは2500馬力を誇る。
乗員は3名だが、一定の条件下では無人での運用すら可能な高性能戦車だ。その分重量は80t近くになるが、それでも最高速度は時速100㎞を超える機動性を確保している。車体前部にエンジンを備え、長期間の作戦にも耐えられるように居住性もかなり気を配っている。その一つが車体後部の広いスペースである。武装した兵士4名程度を乗せられるスペースと後部乗降ハッチを備えている。
さて、ではこのM42等の兵器が作られた経緯を確認してみよう。
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時は平成42年、米ン冷戦はいまだ終わりを見せていなかった。
冷たい戦争。その主役である米ン両軍は軍事に力を入れており様々な技術が発展していった。
1900年代終わり、ン連は次の戦場は宇宙であるとの認識のもと、宇宙開発を本格化。そのプロジェクトのことごとくが成功し、2000年代初めには宇宙空間に駆逐艦を浮かべることに成功する。米軍関係者から「鉄の棺桶」と呼ばれたそれは、ア㐅リカ本土を攻撃できる質量弾として米軍に恐怖を植え付けた。
危機感を抱いたア㐅リカはン連に対抗する形で宇宙開発に大量の予算と人員を投入した。さすがは世界のア㐅リカは格が違った。ン連に遅れること僅か3年、なんと月に基地を建設することに成功した。
そうして、次の戦場は宇宙――になるかと思われた。
2020年代、拡大した月面基地、その住人がア㐅リカから受ける植民地的扱いに反発、ついには独立運動にまで発展した。ア㐅リカの半年に及ぶ説得も実を結ばず、ついには「スペース・ア㐅リカ」として独立を行った。
この騒動を笑いながら見ていたン連であったがこれを見た宇宙軍所属の駆逐艦――それらを発展拡大して作られた宇宙基地の乗組員が「乗るしかない、このビッグウェーブに!」との掛け声により、こちらも独立を宣言、「宇宙帝国ロツア」が建国された。
さて、そうして21世紀に大国内から独立国家が誕生するという事態において、日本は焦っていた。米ンの冷戦の中間にて神経をとがらせていた所にいつの間にか上に敵か味方か分からない国が誕生していたからだ。
この事態により、日本は軍拡を決定。自衛隊を日本軍として再組織し、兵器開発に予算を投入していった。もとより、数的劣勢は仕方ないと割り切っていた日本は質で敵を圧倒することを目標に掲げる。そうして様々な兵器が誕生する。
日本の兵器の特徴として高性能だが高価格というものがある。だが、日本は「値段が10倍でも100倍の敵を倒せれば良いよね」というスローガンを掲げ開発を推し進めた。
そして、安定的に量産可能な核融合炉の開発により大出力のエネルギーを手に入れた日本は大艦巨砲主義に回帰することになる。
そうして生まれたのが現用の主力戦車の1.5倍の巨体を誇るM42戦車であり、その他大型兵器群である。その中にはレールガン戦艦(みさか級)や陸上巡洋艦(卜ヨ夕製)なども存在している。
ちな、米軍関係者からは「あんなデカブツ良い的だよ」と言われている。
気が向いたら続き書きます(書くとは言っていない)
M42の外観は、大まかにいえば10式戦車を約1.5倍にして砲塔を少し後ろに移動した感じ。
細かく言えば、運転室の隣に車長室がある。砲塔は1人で砲手用のハッチが無くてその上に機関銃がある。後部エンジン部分が兵員室になっていて、後部にランプドアがある。等
サイズ感が分かりにくい場合はタ○ヤとかフ○ミとかの1/72と1/48のプラモデルを並べたら1.5倍。