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魔法ほしい


「 あれ、兄さんじゃないですか 」


「 あぁ、アンジェか。早かったね 」


ミルバさんから教えてもらった宿へ向かう途中でアンジェと出会った


荷物を抱えたままなので、王都に着いたばかりなんだろうなと推測する


「 今から宿に向かうんだけど、アンジェはどうする? 」


「 よろしければご一緒させてください。 」


「 いいよ 」


ギルド以外の人も一緒に泊まれるのかな?


誘ってはみたものの入れなかったら申し訳ないな


「 えーっと、ここの突き当りだから、あれかな … … 」


それっぽい建物があったので、中に入ってみる。


「 いらっしゃいませ。初めてのご利用でしょうか? 」


「 はい。宿泊したいのですがよろしいでしょうか 」


中に入ると、スーツのような服装の女性が話しかけてきた。


僕のような子供に対しても表情一つ変えることも無く対応している事から


この店の質は高いことが伺える


「 かしこまりました。ギルドカードはお持ちでしょうか? 」


さっきギルド長からもらったカードかな。


確かここに … …


「 はい。これです 」


「 … …! ありがとうございます。確認いたします 」


一瞬、女性の顔に焦りの表情が浮かんだ。


スローンズってやっぱすごいのかな?


「 すみません。ギルドに登録していない妹も一緒に大丈夫でしょうか? 」


「 構いませんよ。では少々お待ちください。 」


どうやら大丈夫なようだ


とりあえずは安心だね


女性は機械のようなものにギルドカードをスキャンしていた。


何の確認なのかな?


「 兄さんいつのまにギルドで登録してたんですか … … 」


「 時間余りそうだったからついでにね 」


そういえば宿教えてもらうついででギルドに登録しちゃったけど、登録自体はしなくても良かったかな …


「 お待たせいたしました。お部屋は相部屋か二部屋用意するかどうされますか? 」


「 二部屋でお願いします。 」


「 かしこまりました。こちらは部屋の鍵となりますので、無くさないようにお願いいたします。 」


どうやらようやく体を休めれるようだ。


「 すみません。料金は後払いでしょうか? 」


 こちらの宿泊施設は、無償で提供されております。

 ただし、条件がありまして、

 冒険者ギルドはバルベリス以上。

 魔術師ギルドはヴァーチュース以上。

 薬師ギルドはプラチナ以上となっております。

 このようにギルドランクによって優遇される施設は多々ございますので、ご興味がありましたら探されてみるのも良いかと思われます。


どうやら、魔術師ギルド以外にもランクは存在し、それぞれの上位ランクのみが泊まれるようだ


なるほどね。


ランクは名誉を得るためだけのものと思っていたが、そこに付加価値を付ける事によって


皆が目指したくなるような仕組みを作り上げているんだな


「 ありがとうございます。 それでは。」


「 はい。ごゆっくりどうぞ。 」


渡された鍵の部屋へ向かう。


「 兄さん、兄さん … … 」


「 どうした? 」


そういえばさっきから無言だったな


「 何かギルド専用の建物っぽいですが私が入っても良かったのでしょうか … 」


「 大丈夫大丈夫。あの人も良いって言ってたしさ 」


「 そうですけど … … 」


昔から妹は心配性なところがある。


こういう時はドンと構えていたらいいのに。


「 じゃあ、俺はこっちだから。また明日ね 」


「 はい … … 」


明日はようやく試験だ。


どれだけの成績を残せるだろうか。


結果は実家にも届くだろうし下手な成績は残せない


念のため攻撃魔法も開発しておこうかな


そんな事を思いながら


時間は過ぎていった



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