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魔法ほしい

 まず最初に言っておくが 

 精霊との契約は本人の資質によって左右される。

 当然、資質が無ければ精霊と契約する事自体出来ない。

 なぜなら、それは精霊側のメリットが魔力供給にあるらかね。

 自分と同じ性質の魔力を持っていない人間と契約しても何も良いことは無いんだ 


まあ、そうだろうね


 そして、精霊と人間に隷属関係は存在しない 。

 指示通り動いてもらうには信頼関係を結ぶ必要があるね。

 まあ、基本的に関係がうまく行くと思われる精霊が選出されるはずだから、そこは気にしなくていいよ

 また、精霊には精神攻撃は効かない。

 無理やり従わせようとしても無理だって事だね


「 良かったわ … … 」


カリンがほっとしたような仕草をする


まあ、カリンの性格だといろいろ苦労するだろうな


 そして、一番重要な事だが … …

 契約した精霊は委譲する事が出来る。

 ただし、契約者と精霊自体が納得する必要があるけどね。


精霊が秘匿されている理由


それは委譲される事で何か不利益が起こるかもという事だろうか?


「 まあ、説明はここまでにして早速契約の儀式に移らせてもらおうかな 」


「 お願いします。」


「 では、まずアンジェ君から始めようか 」


「 何故私の名前を知っているかは分かりませんが … … お願いします。 」


まあ、大精霊ともなるとなんでもありだからだろうな。


「 彼の者に付き従いし精霊よ。いざここに顕現せよ 」


大精霊から魔力が溢れ出す。


詠唱と同時に魔法陣が形成され、そこから小さい小人のような精霊が出現する


「 大精霊様。 」


 おぉ。お前が来たか。

 この子は上位エレメント精霊で風属性を司っている。

 上位エレメント精霊というのは各属性のトップに君臨している精霊だ。

 要は【当たり】ということだ。


すごいな。


精霊の頂点は目の前に居る存在だから、実質トップの精霊と契約か


 こんな私に … … ありがとうございます。

 精霊さん。仲良くしてくださいね。


「 はい~ 」


 精霊との契約はその精霊自体の真名を教えてもらう事で契約完了とする。

 後で精霊に教えてもらうといい。


「 分かりました。ありがとうございます。 」


「 続いて、カリン君の精霊を呼び出す。 」


「 … … お願いします。 」


いつになくカリンがしおらしい。


アンジェが上位エレメント精霊を契約したことで


追い抜かれてしまうと思ったのかな。


先ほどと同じ詠唱を行い、精霊が姿を現した。


「 … … ここどこ 」


 おぉ~。

 この子が出てくるとはな。

 人見知りな性格だからよくしてやってほしい。

 ちなみに、属性は火で位は上位エレメントだ。


「大精霊様 … …」


「 やったわ! 」


まあ、カリンは火だろうな。


性格も苛烈だし。


ただあの精霊とうまくやれるのかは分からないが。


「 さてと 」


大精霊が一息つく


最後は僕か。


 ルイスの契約する精霊だがな

 それは私だ。


… … ということは


あの勝負は僕の勝ちだったという事か。


「 兄さん … … 。大精霊に力を見初められるとは 」


「 魔力バカが初めて役に立ったわね 」


僕くらいになると分かるのだが


カリンのこの声色、トーンからして


これは照れ隠しだ。


褒めたいが褒めたくないのだ。


「 ありがとう二人とも。 」


『 さて 』


頭の中に直接大精霊の声が響いてくる


『 私の真名を教えよう。決して他言するでないぞ。 』


『 他言したら何かあるのか? 』


 古来より、真名を教えるというのは神聖な儀式であり

 誰にも侵されてはならないものとされている。

 ただそれだけだが

 精霊達はこれを誕生の瞬間から今存在しているこの瞬間まで

 心に刻み付けられている


不思議な現象だな。


一対だれが心に記憶を授けているのだろうか。


『 一度しか言わぬ。決して聞き逃すでないぞ 』


『 あぁ。分かった 』


『 私の名は、ソフィアだ 』


『 ありがとう。この胸に刻み付けよう 』


僕は精霊を手に入れる事が出来た。


しかも大精霊をだ。


ソフィアは時空魔法を司っているらしいが、僕にも使用することは出来るのだろうか。


今後がとても楽しみだ。

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