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1分で読める短編シリーズ

半袖と長袖

作者: 優木貴宏

私は暑い時期でも長袖を着ている。


暑さに強いとかじゃなくて、単に肌が弱いための日焼け対策だ。


まわりの友達からはいつも暑そうだと言われているが、実際にかなり暑い。


そんな暑さを我慢している私を横目に彼は半袖で少しでも暑さをまぎらわせているようだった。


「自分だけ半袖なんてずるい。」


そう言う私に対して彼は


「だって暑いんだから仕方ないよ。」


と私の不満を意に介さず手に持った団扇を扇いで涼しんでいる。


私も半袖になれたら少しは涼しくなるだろうな、と思いながらも彼と同じように団扇を扇ぐ。


日差しが強くなる夏はいつもこうだから嫌いだ。


そんな不満を漏らしている私を見て彼は少しでも私が涼しくなるようにこっちに向かって団扇を扇いでくれる。


ほんの少しだけ涼しさを感じられた私は、夏の暑い日でも彼と一緒に過ごしていられれば少しは好きになれるかな、何て思いながらもう少しおしゃれな長袖を買おうと決めていた。

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