表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
魔王少女スターリナ  作者: 祭谷一斗
1899年、グルジア
95/350

鉄の男

 彼女は首を振り、結果に言及する。


「――ギリギリ、と言ったところね」


「厳しいね」


「おまけよ。最後のくだりが無ければ、まずまずの点をあげられた」


 思わず、僕は苦笑する。

 先程、実はかなり恥ずかしいことを言った気がしていた。

 さらりと流してくれる方が、僕としてもありがたいし助かる。


「一応、模範解答を知りたいね。ああもちろん、さっきの“教えてくれる”ことの後でもいいんだけど」


「そうね――強いて言うなら、少しかわいげでも持った方がいい、かな?」


 一瞬だけ言葉に詰まる。

 20も後半な僕に、“かわいげ”は無い気がするのだけど。


「ええっと、ちょっと意味が分からないんだけど……」


 少し意地悪げに、彼女は返す。


「普段いろいろ楽しんでる方が、余裕も出るんじゃないかってこと。ある程度余裕がないと、ひどく疑ってばかりしかいられなくなる。だから、楽しむことも覚えた方がいい……鋼鉄の男(スターリン)にでもなるつもりならともかく、ね」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ