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魔王少女スターリナ  作者: 祭谷一斗
1897年、グルジア
50/350

取決め

「じゃあ、呼んでくるよ」

「ええ。よろしくね」


 何はともあれ、今の仕事に戻るとしよう。

 魔女につきそう従者の仕事に。

 いったん外に出て、僕は待ち人をいざなう。


「――たびたびお待たせしました、ジョゼファ様はお会いになるとのことです。……では、慣例通り、宣誓いたします」


 一呼吸し、一気に言ってのける。


「ひとつ、魔女の存在を公言してはならない。

 ひとつ、魔女の存在を公言してはならない。

 ひとつ、魔女に虚偽を述べてはならない。

 ひとつ、魔女に疑問を抱いてはならない。

 ひとつ、喜捨は受術者の望む額とする。

 ――以上をご承知頂けるのでしたら、どうぞお入り下さい」


 ここ1年で言い慣れたはずの文言に、僕は奇妙な緊張を覚えていた。

 珍しいタチの客人ゆえだろうか、それとも。

 でも先方の反応は、極めて落ち着いたものだった。


「承知しました。よろしくお願いします」


 そのままなにがしか前払いしようとする彼を制し、僕は続ける。


「後ほどで結構です。では、中へどうぞ」

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