表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
魔王少女スターリナ  作者: 祭谷一斗
1896年、グルジア
40/350

横行

・君の捜し物を手伝えるかも知れない(・・・・・・)

・引き換えに、君にはヤバイ橋を渡ってもらう。

・内容は言えない、聞くなら引き返せない。


 何を言っているのだろう、と言うのが正直なところだ。

 こんなこと、考えるまでもないことだ。

 ……これが普段の僕ならば。


 僕の必要としているもの。

 幾度となく入手がかなわないでいるものは何か。

 それは熱を出した、病気の牛の膿だ。

 もっと言えば、牛痘を患った牛の膿だった。


 ひとたび牛痘にかかった人は、天然痘にほとんどかからない。

 たとえかかったとしても、症状が穏やかで済む。

 紙一重の医者、エドワード・ジェンナーはそれを使用人の子供で実験・立証し、世界初の予防接種(ワクチン)を作り上げて見せた。

 今から100年以上前、18世紀末のことだ。


 世紀の発明は、あっと言う間に世界を駆けめぐる……と言う訳ではない。

 自動車も飛行機も(もちろんインターネットも)ない時代、発明が広まりきるのはかなりの大 事(おおごと)だ。

 結果として、ワクチンは決して当たり前ではない、“最新の技術”なままだった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ