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魔王少女スターリナ  作者: 祭谷一斗
1895年、グルジア
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納得

「……土曜日?」

「ええ、教会を借りるわ」


 何を大袈裟な、と僕は思った。

 でも本当のところ、決して大袈裟ではなかったのだ。

 ――打ち明ける相手が、彼女だけでないならば。


みんな(・・・)、納得したいのよ。辛抱強く待った甲斐があった」


 邪気のない笑顔、と言えばいいのだろうか。

 あなたが納得してくれてホッとしてる、という顔だ。

 今後のことを考えると、ここでうなずくべきではない。

 うなずくべきではない、けれども。


「不安? でも大丈夫(・・・)、あなたの真面目さは、村中が知ってるわ」


 僕の誤魔化しを見破ったと思ったら、不意にこんな表情を見せる。

 どう対処していいのか、どうにも分からなくなる。

 立て直さないと。そう思っていても、困惑が強い。


「……念のために聞いておきたいのだけど」


 息も絶え絶えに、僕は切り出す。


「いったい、どこまで話せばいいのかな?」


 この言葉はもう、投了に近かった。


「ありのままでいいと思う。ユーリは嘘が下手でしょう?」

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