表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
魔王少女スターリナ  作者: 祭谷一斗
1902年、シベリア、イルクーツク
170/350

好み

 各々、自分のスプーンで取り分けたジャムを口に運び、紅茶を口にする。


 セルゲイ老人はオレンジ皮のジャム、すなわちマーマレードだ。

 黙々と、紅茶とジャムを交互に口に運んでいる。

 僕も試したことはあるけど、あの皮の苦味が好きではなかった。

 もっとも、パンと合わせるのは平気だから、あくまで紅茶と合わせるのが好みじゃないだけだ。


 マリーナは……紅茶に砂糖を入れすぎたせいか、そもそもそこまでジャムを取っていない。

 イチゴジャムとブルーベリージャムとを、少しずつ皿によそっている。

 たぶん、マーマレードの苦味は好きでないのだろう。


 僕はと言うと、イチゴジャムが一番の好みだ。

 果実の甘さと、わずかながらの酸っぱさ。

 そして時折混じる、小さなイチゴの種の感触。

 いずれも、紅茶とよく合う。

 物珍しいものもいろいろ試してはみたけれど、紅茶に合わせるのはイチゴジャムと決めている。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ