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魔王少女スターリナ  作者: 祭谷一斗
1902年、シベリア、イルクーツク
154/350

ジグザグ

 ともあれ、そろそろ起床の時間だった。


「――ん」


 目を覚まし、ベッドの正面、柱時計に目をやる。

 朝の8時過ぎ。

 日の出までにはもう少し時間がある。


 隣室にある石製ストーブ&コンロ(ペチカ)の残り火のおかげで、室内の気温は下がり切っていない。

 せいぜい15,6度と言ったところ。まずまずの暖かさだ。

 ロシアの冬は寒くない。少なくとも、まともな室内なら。

 ……とは言えもちろん、毛布の中より暖かい道理はない。


「……よし」


 思い切って毛布をのけ、起きあがる。

 ほんの少しの後悔。

 何はともあれ、ペチカに薪を足さないといけない。

 薪は――そう言えば、室内のそれは切らしているんだった。


「昨日買いに行けばよかったかな」


 そうつぶやいてみても、燃料が増える訳でもない。

 諦めて、僕はコートを羽織り、外出に備える。

 午前8時。日の出まであと少し。

 ざっと、マイナス20度と言ったところだろうか。

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