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魔王少女スターリナ  作者: 祭谷一斗
1901年、サンクト・ペテルブルク
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「なるほど、ね……」


 簡潔に話を終えて。

 どうにか納得してはもらえたようだ。

 率直に言って、かなり落ち着く。


「でも、ジョゼファは大丈夫だよ」


 このまま上手くいけば、ではあるけれど。


「流行り病は防いだから。もう、僕の時代の話とは一致してない」


「――その点に関しては、お礼を言わないとね」


「いや、そんなつもりじゃ……」


「でも、このまま上手く行くとは限らない――そうでしょう?」


 何も言い返せない。

 先程、火種から遠ざけようとしたのは、他ならぬ僕なのだから。


「う、うん……」


「安心して。シベリアにはたぶん行かない。ペテルブルク(ピーテル)の賑やかさ、私は結構気に入ってるの――でもね、ユーリ。あなた、ここはここで、私が力を持つとは考えなかったの?」


 僕は絶句する。

 革命勢力との接触か、それとも宮廷の支配か。

 滅茶苦茶だ、滅茶苦茶な二択だ。


「……本気で言ってるの?」


 おそるおそる、僕は言う。

 返答次第では、いろいろ考え直さないといけない。

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