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魔王少女スターリナ  作者: 祭谷一斗
1901年、サンクト・ペテルブルク
137/350

一喜一憂

「正解ね」


 ――つまるところ、こう言う事だ。

 たかだか数十年で、ある地域が激変することはほぼあり得ない。

 少なくとも天候の面ではそうだ。

 けれども、それ以外の面ではどうだろう?


 19世紀半ば、カリフォルニア州のゴールドラッシュ。

 まさに今年(・・・・・)起こるはずの、テキサス州の石油ブーム。

 天候以外の要因でなら、環境はいくらでも変化し得る。

 そしてシベリアなら……たとえば治める側、運営者(・・・)の交代があったなら?


「――そうか、シベリアの僕のイメージは」


「あくまでも日本のもの……それも、50年近く後の時代のものでしかない」


 愛読していた先人たちが間違った訳ではない。

 ただ僕が、未来のイメージに引きずられただけだったのだ。


 うって変わって、少なからず僕は安堵する。

 彼女がわざわざ指摘すると言うことは、つまりそう言うことだからだ。

 むざむざ無駄死にに行くような選択肢なら、直接止めればいいだけのこと。

 けれども、――なぜだろう、どうにも何かを見落としている気がする。

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