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魔王少女スターリナ  作者: 祭谷一斗
1901年、サンクト・ペテルブルク
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受け答え

 職務に忠実な人材は、いつの世も代えがたい。

 私利から遠いとなれば、なおのことだ。

 もっとも、お金(ルーブル)となると分からないけど。


 そこまで考えて、僕は苦笑する。

 彼らとまた関わることが、いや、上に立つことがあり得るのだろうか。

 僕としては、限りなく低いとしか思えなかった。

 つまるところ、この思考もただの寄り道と言うことになる。


 僕は大人しく、三人組に返事をかえす。


「――仰る通り、僕がユーリ、ユーリ・アリルーエワです。あなた方は?」


「あなたが、反動分子に関係があるって情報が寄せられてましてね」


 どうやら、ここで答える気はないらしい。

 けれども、これで答えたようなものだ、十中八九、官憲の類なのだろう。

 これがこの三人ならではのやり方か、それとも彼ら全体の習性なのかは分からないけれど。


「外国で火花(イスクラ)あげてる連中、ご存じでしょう」


 何かの符帳だろうか。

 正直なところ、意味不明だった。

 なので僕は、素直にそう答えることにする。


「たぶん、何か別の意味があるのだと思いますが、率直に言って――」

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