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魔王少女スターリナ  作者: 祭谷一斗
1900年、サンクト・ペテルブルク
112/350

ただしさ

 血液型にはABOの4種類がある。

 これはほとんど常識の範囲だ。

 血液型は当初ABC式だった。

 最初期にはAB型が発見されていなかった、と僕は知っている。

 ここまではまだ何とかなる。


 問題はここからだ。

 今の時代、当然ながら個人個人の血液型は分からない。

 世に知られていないものを知ることは出来ないのだから。


 加えて、僕には血液型を確定させる方法が分からない。

 違う型の血液と混ざると固まる。O型は固まらないので他の血液に輸血できる。

 これくらいの理屈は分かるけど、誰がどの血液型かがまず分からない。

 4種類の型を揃えるには多人数の血も必要だろう。

 何をするとも知れない、血液を集めての実験――これはどう考えても、正気の沙汰ではない。

 これを一介の人間が行うのはちょっと、いや相当に無理というものだ。


 諸々を考えると、何とかして血液型の発見者――後のノーベル賞受賞者であるところの――ラントシュタイナー博士に協力を仰ぐしかないだろう。

 この辺りは、わが宮廷の主治医、エフゲニー氏に協力を依頼した方がよさそうだ。

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